ナンバー700+10 その眼に写るもの

 

シンは自らのクローンに裏切られ、結果その命を落とした

そして大量の子シン達と相対する事になったナルト達

 

子シン達の群れに飛び込んでいったのは…サラダ

サクラ譲りのパンチを地面に叩きつけ子シン達を吹き飛ばす

子シンの攻撃を受け止めるナルト「落ち着けよ…」

子シン「!? …」

ナルト「九喇嘛…」

ナルトの背後に巨大な九喇嘛を感じ、ゾッとし足がガクガク震えだす子シン

ナルト「恐がる事はねーよ これ以上何も悪さしねーなら…こっちも何もしねーから」

生唾を飲み込む子シン

サスケ「お前は相変わらず甘いな…で…こいつらはどうする?」

ナルト「…そうだな…木ノ葉で支援してる子供達の施設があんだ…そこの園長に相談してみるってばよ」

サスケ「…おい…こいつらまがりなりにも写輪眼を持ってる様な奴らだぞ そんな施設で大丈夫なのか?」

ナルト「ああ…こいつらまだ子供だし…ちゃんとしつけはしてもらわねーとな」

チョウチョウ「サラダやんじゃん!!うちは一族ってやっぱすげーじゃん!すんげー怪力だしさ」

チョウチョウの方へ振り返るサラダ

チョウチョウ「え!?サラダ 眼がパパと同じになってんよ!?」

打ちつけた自分の手を少し茫然とした様子で見るサラダ「…うん…」

駆け寄ってくるサクラ「サラダ大丈夫?!…まったく心配させるんだからこの子は!!」

サラダ「ごめん…」

サラダをギュッと抱きしめるサクラ「…無事でよかった…」

その様子を見つめるサスケとナルト

サラダ「く…苦しいよ…ママ…」

サクラ「あ!…ごめん …だいたいの話はシズネさんから聞いたわ…しゃーんなろーよ!

正真正銘私の子に決まってるでしょ バカな子ね」

サラダ「うん…分かってる…もういいの… ちゃんと想いがあって…気持ちが繋がってるのが1番だから…」

サクラの言葉 “パパとはちゃんと繋がってるから大丈夫!” を思い浮かべるサラダ

サラダ「…パパ! パパは…ママと気持ちがちゃんと繋がってると思う?」

サスケ「…ああ」

サラダ「パパは何でそう言いきれるの…?」

サスケ「お前がいるからだ…サラダ」

サラダの目にジワ…と涙が溢れてくる

ナルト「さて…帰るってばよ…!」

 

施設に大量の子シン達、そこの園長はカブト

「とりあえず名前を1人ずつ付けてかないと不便だけど…んー多過ぎるから…その前に…

君達は今日からここで暮らします つまり今日から僕が君達の父親になります 僕の名前はカブト 遠慮はいらないよ」

 

チョウチョウ「あ〜あ!あちしのパパを見つける旅だったのに…サラダのパパが見つかるっていうね 次はあちしの番だから手伝ってよ!」

サラダ「う…うん…」

木ノ葉の里の入口で話している男女がいる

男「これほどの任務は久しぶりだったよ」

女「アンタ久しぶりだからって全力出し過ぎ!」

チョウチョウ「(いきなりシュッとした人いる!) あの〜もしかしてアナタはあちしのパパですか?」

 

nag10-1

振り返ったその男はチョウジ「何言ってんだチョウチョウ?パパだけど…」

チョウチョウ「え!?マジでェ…パパァ!?」

一緒にいた女はいの「…あっそっか!チョウジさ…その体型になったの久しぶりなんじゃない?この事は知らなかったらびっくりして当然よ」

チョウジ「そう言われればそうかも…」

チョウチョウ「パパ…何ソレ!秋道一族に伝わる秘伝か何か?」

チョウジ「まあ…そんな…ような…?」

チョウチョウ「あちし!どーせならその秘伝の修行するぅ!明日から教えて!」

笑うサラダ「へへへ…」

ナルト「チョウジ チョウチョウがずっとお前捜してたぞ」

チョウジ「任務中だったから…」

いのがサスケに気づき声をかける「サスケくん!?わ…久しぶり…!」

 

nag10-2

サスケとサクラの前に立ち壁になるサラダ

いの「え?…な…何?」

サクラ「ハハハ…」

 

 

nag10-3

夜も更け、一家団欒のサスケ・サクラ・サラダ

 

そして翌朝

またサスケは任務に出かける

サラダ「次はいつ帰ってくるの…?」

答える事ができないサスケ

サラダは淋しそうな表情

サラダを抱きしめるサスケ

サラダ「パパ…」

 

nag10-4

額をトン…とするサスケ「そんな顔するな…また今度な…」

サラダの目には涙…そして嬉しそうにサクラの方を振り返る

笑顔のサクラ、そしてサスケに弁当を渡す

受け取るサスケ

 

nag10-5

一歩近づいてサスケの顔をじっと見るサクラ

サラダ「…?」

サスケは振り返り出発する「じゃあな…行ってくる」

落ち込むサクラ「(私はおあずけ〜!?しゃーんなろー!!)」

 

場面は忍者アカデミー

サラダの隣に座るボルト「サンキューな…」

サラダ「何が?」

ボルト「弁当…本当に届けてくれただろ」

サラダ「…こっちこそ…アレがあって私の目標が決められた だからサンキューはこっちだよ」

ボルト「? 何が?」

サラダ「里の人みんなにお弁当を届ける訳にはいかないから…代わりに火影になるって決めたの」

ボルト「…フン…くだらねーぜ…火影なんてよ…」

 

場面は大蛇丸のアジト

香燐「はあ?!ンな訳ねーだろ!サラダちゃんを取りあげたのはウチだっての!」

水月「じゃあそのヘソの緒って…」

香燐「サラダとサクラのだよ!サクラはサスケを追いかけて一緒に旅してた時期があってウチのアジトでサラダちゃん産まれたんだから!」

水月「…ほんとかなあ…あんだけサスケサスケ言ってたのに…」

香燐「バーカ!ウチはサスケが幸せになれりゃそれでいいんだよ それに…女にだって友情はあんだから…」

水月「へー…そんなもんかね…ならサスケのことはキッパリ割り切ったって事?」

香燐「…分かってねーな…繋がりってのは色々なカタチがあんだよ… それより水月てめー…サラダちゃんに色々謝ってこいよ!

ついでに新しいメガネもプレゼントしてこい!前あげたの小さくなってるだろーから!」

 

 

nag10-6

家の写真立てには3人で撮った写真

それを見て笑顔のサラダ

 

NARUTO外伝 ナルト外伝 七代目火影と緋色の花つ月 完!!