七つの大罪 エジンバラの吸血鬼 前編
…物語は現在から遡ること十二年前
リオネス騎士「バルドラ陛下!!緊急事態です!!」
場内警備の兵士「立ち止まれ!!こんな夜更けに何事だ!?」
時刻は既に夜更け どうやらこの時間になってエジンバラの聖騎士ドニというものが城に訪ねてきたようで
警備の兵士が声をかけている またその横には城の外から案内してきた様子のリオネス騎士が一人
警備の兵士「エジンバラの…!…してドニ殿重大な伝令とは?」
が その瞬案内してきたリオネス騎士に背後から首筋へと噛み付かれてしまう兵士
ドサッ
そしてちを吸われ尽くされてしまったのか倒れてしまう
ドニ「つい先刻、我が祖国エジンバラは…吸血鬼の王の軍門に下り私はその伝令役につかわされたのだ
ついでにこの国も陥としてこいとの命令なのだよ どうか国王の元へ案内して欲しい…」
起き上がる兵士「承…知…ち…ちちち…ちィィィ」
と 瞬間2人の目元にかざされる手
??「もうよい…安らかに眠れ」
ドササ
男に触れられたまその手が光ったかと思うと急にドサリと倒れてしまう兵士二人
ゾッと感じたドニは素早く移動し攻撃に出ようとする「その2人の魂を “浄化” したのか!?
厄介な魔力だが私を捕えることはできんぞ!?」
が 次の瞬間、一瞬の間にその男に剣によりバラバラにされるてしまう
ドニ「貴…様は一体…!?」
男「浄化(パージ)!!!」
カッ
男が再び顔に手を触れさせたかと思うとまたもや強い光が放たれドニをおおう
ドニを浄化(パージ)する男「私はリオネス王国聖騎士長ザラトラス エジンバラの聖騎士よ 安らかに眠るがよい」
またその最期の瞬間 ドニは正気を取り戻した?ような表情をうかべる
ドニ「…ありが…とう」
騒ぎに駆けつけてくる兵士達「ザラトラス様!!今の騒ぎは一体」
ザラトラス「緊急事態だ!今すぐ七つの大罪を!!」
兵士「は…はい!!」
そして場面は七つの大罪たちへ
キング「吸血鬼一族がたった一夜でエジンバラを!?それ本当か!!マーリン!?」
マーリン「先日、東の大洞穴で吸血鬼一族を封印した古の石棺が破壊された」
キング「壊れた原因は?誰かのいたずら?それとも偶然?」
マーリン「その調査の為に 聖騎士長殿は七つの大罪の出動を要請した」
キング「それほどの相手というわけだね…誰が行くんだろ…」
マーリン「奥の部屋からちと肉の匂いが…」
キング「ま…まさか!?」
扉を開くとそこにはメリオダスとバンの姿
そして2人が座るテーブルの上には
なにやら皿の上でうにょうにょとうごめく凶々しい物体が置かれている
鼻をおさえるマーリン
なにやら異様な雰囲気に息をのむキング
ちょっと動揺しているような弱ったなといった様子のバン
マーリン「むぅ…」
キング「団長…バン…これはどんな状況で 中央にあるそれはなんだい?」
メリオダス「俺の作ったミートパイだ」
キング「なんか動いてますけど!?何の肉!?」
メリオダス「焼きが今イチ甘かったらしい」
キング「そういう問題じゃないよね!?」
メリオダス「賭けに負けた方がメシをおごるって流れになってさ 負けたからおとなしく作ってやったんだよ」
と言ってバンにほほえむメリオダス「えへ」
目を合わせるバン「えへ?」
バンの口に無理矢理突っ込もうとするメリオダス「ホラ食えって!腹壊すわけじゃあるまいし!!」
バン「いやいや◯ぬって!!」
メリオダス「不じ身のくせに何言ってんの!!食い物を粗末にすんなよ!!」
バン「マジクサっ!!マジキモぉ!!マジヤベぇ!!なんで賭けに勝った方が罰ゲーム受けてんだよ!!おいマーリンなんとか団ちょに言ってくれ!!」
マーリン「ふむ…ならばいい提案をしようー」
そして場面は皆が集まる会議室へ
部屋に集まるメンバーはザラトラス・ドレファス・ヘンドリクセン・メリオダス・キング・マーリンの6人
メリオダス「さてさてさーてと…今度の相手は蘇りし吸血鬼一族と来たもんだ」
説明するマーリン「…どうにか感知した限りでは吸血鬼の王以外に強大な魔力を持つ存在が5人はいる」
ザラトラス「エジンバラの聖騎士はほぼ全て吸血鬼にされたと考えていいのだな」
マーリン「ああ」
ドレファス「こちらも大規模な聖騎士隊を編成しさし向けるのはどうだろう?」
ヘンドリクセン「しかし聖騎士の被害が出た場合、混乱に陥るのは避けられない…大勢でいくのはかえって不利だよ」
マーリン「厄介な事に吸血鬼は闇の恩恵によって夜間の闘級は昼間の2倍以上になるのだ」
キング「2倍だって…すごいね」
メリオダス「それじゃ真っ昼間に突っ込みゃいいんじゃねーの?」
マーリン「いや見てくれ 水晶で見通したエジンバラを…」
キング「? 真っ暗でよく見えないね」
マーリン「どうやら…吸血鬼の王によって昼夜関係なく闇に閉ざされたようだ
見ろ…強大な魔力によって空間が歪められ 私の瞬間移動術もままならぬ状況にある」
マーリンの水晶球には闇夜に包まれた城がうつっている またその見た目も少しいびつな感じへと変貌している?様子
キング「だ…団長のミートパイみたいだ…」
メリオダス「バンにはうまく逃げられちまったなー」
ヘンドリクセン「ところでバン殿は?」
メリオダス「ぬひひ」
ドレファス「かなりの大事になりそうだな兄貴」
ザラトラス「つまり吸血鬼たちは常に倍の力で応戦してくるわけだ…」
マーリン「当然吸血鬼の王はそれらを更に上回る闘級を持っているぞ」
ザラトラス「だからこそ今回の任務 ”七つの大罪” 七人全員で遂行してほしいのだ
その間、私とドレファス、ヘンドリクセン及び聖騎士は全力で王国の警備にあたる」
キング「ぜ、全員…じゃあ”彼”も?」
小声でちょっと心配そうに声をかけるドレファス「大丈夫なのですかメリオダス殿?」
メリオダス「…マーリン 今何時?」
マーリン「午前零時少し前だ」
メリオダス「よしグッドなタイミングだ!!マーリン!キング!!ゴウセルとディアンヌと一緒にエジンバラに先乗りしてくれ!」
キング「ちょっと待って団長!!相手の手の内もよく分からないのに 団員がバラバラに、しかも作戦もなしに乗り込むなんてさ無謀すぎやしない?」
ヘンドリクセン「たしかに…猶予はあまりないけど一度作戦を立てた方がいいかも」
得意げな顔のメリオダス「それが作戦なのだよ諸君 手の内が読めない相手ならこっちの手の内も読ませない」
ヘンドリクセン「さすがだ…!」
思わずヘンドリクセンの顔を見るドレファス「は?」
キング「納得いくようないかないような」
マーリン「ハハハッ団長殿らしい」
メリオダス「七つの大罪の最大の強みはチームワークのなさなんだぜ!!」
キング・ドレファス・ヘンドリクセン「(…!!言い切ったー!!(汗))」
メリオダス「さあみんなハリキッて作戦開始!!いいか!!絶対に全員生きて帰ってくるぞ!!」
と それで会議は無事に終わったのか今度は夜の場内を一人歩くメリオダスという場面へ
しかしその傍らにはそれを物陰からひっそりと覗いている一人の少女(エリザベス)の姿が
声をかけるメリオダス「どうした?こんな夜中に 怖がらなくてもいいぜ? 俺はお前の父さんの友達だ」
エリザベス「おとも…だち?」
メリオダス「ああ!俺の名前は…」
そこにやってくるベロニカ「ああっエリーってばこんなところに!!夜更かしするとお化けがでるってマーガレットが言ってたろ!!」
エリザベス「ごめんなさい」
エリザベスの手を引き連れていくベロニカ「ほらもう行くよ!!あいつは悪い悪いやつなんだよ!!
たいざいにんなんだから!!近付いたら食べられちゃうんだ!!」
エリザベス「たいざいにん?」
そしてベロニカにつられて去っていくエリザベス
しかしそれを見送るメリオダスの表情には笑みがうかび半ば嬉しそうな とても穏やかな表情をみせている
そして場面はエジンバラ城へ
『リオネスより東へ186マイル・エジンバラ城』
一人いびつな城を見上げるバン「おおドえらいことになってんな〜♫つか敵陣偵察って何よ 面倒臭ぇ〜♫
まあ団ちょの激ヤバ謎メシを食わされるよかマシか〜♫それに吸血鬼の一族ってんならいいお宝持ってるかもしんねぇな♫」
がその様子はしっかりと映像を通して吸血鬼王族達が把握している様子
「何者だこの人間は?」
「この城の聖騎士は全滅させたはずだよ」
「エジンバラの聖騎士ではないな…」
「だが我らのこと知った上で来ているようだぞ?」
「ドニめ…失敗しおったか」
バンが吸血鬼にされた騎士達と遭遇する「ん?おお?こいつらが吸血鬼か?」
吸血鬼王族達「別にいいじゃない それよりバカだねこいつ」「吸血鬼の力を得たこの国の元聖騎士共に◯されるのがオチさ」
バン「オ…オイ待て まとめてかかってくんじゃねぇよ!!くっ」
が 次の瞬間 吸血鬼にされた騎士達をまとめて “しに神の一薙(アサルトハント)” で片付けてしまうバン
その光景にはさすがの吸血鬼王族達も少し驚いたといった様子
バン「まとめて◯っちまったら楽しみが失くなんだろうが!!もうちっと考えてかかってきやがれ♫」
吸血鬼王族達「この男の力…!!他の聖騎士とは桁違いだぞ?」「まさか我々を封印した奴らの内の1人…!?」
「それはあるまい あれから数千年の時が流れているのだ だが何にせよ我らの脅威となる存在は始末しておかねばな…」
「はいはーい 彼のちはボクが飲む もうお腹がペコペコ!!邪魔したら◯すから?」
次々と倒していくバン「頼むぜ!!こんなんで終いなんて言わねぇだろ〜な〜♫」
その時、何かが足が巻きバンは吹き飛ばされてしまう
そこに現れたのは吸血鬼王族の1人、荊棘のオルロンディ「今からキミの体中のちを飲みつくして◯す あ、でもでも まずかったら◯すから」
バン「俺を◯す〜?どうやって♫」
手を前に出すオルロンディ「こうやって」
するとバンの胸に数個の穴が空き、そこからちがオルロンディへ向けて伸びていく
バン「か…体中のちが抜け出していく?オイオイ」
それを飲むオルロンディ「うまっ!!」
場面はメリオダスとエスカノール
エスカノールの神器を引きずって歩くメリオダス「あいかわらず…くっ…お前の神器は…重すぎだな…」
エスカノール「面倒おかけします..団長」
メリオダス「いーっていーって」
エスカノール「ところでエジンバラって距離ありますよね?朝方までにはどうにか戻りたいんですけど…」
メリオダス「心配すんな すぐ近くまでマーリンが転移門(ゲート)を作ってくれた」
エスカノール「マ…マーリンさんが僕の為に!?」
メリオダス「いやいや全員用だから よし出勤だエスカノール!!」
エスカノール「が…がんばらせてもらいます!」
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