第五百四十一訓 自由の星
*「撃てぇええええ!!!」
土方「こっ..こいつぁ なぜ見廻組と奈落が…!!」
冒頭は更に激しくなる砲撃にみまわれつつも 上空でも始まった奈落と見廻組達の戦いを見上げる土方のところから
「佐々木…お前…」
「幕府を裏切ったのか…!?」
まだ驚きを隠せないながらも佐々木の背中にそう問いかける土方
松平「そいつぁちげぇよ」
土方「とっつぁん」
松平「裏切りってなァ 表のある奴がやるもんだー」
間には気絶して倒れている?斉藤に懸命に呼びかける近藤の描写
また地上へと降りてきた船からは大勢の奈落達が真選組見廻組をめがけて襲いかかっている
松平「ー裏切ろうにも佐々木(こいつ)にゃ味方なんていやしねぇ」
「幕府も 俺達も 部下も」
「いや己でさえも 倒すべき敵だった」
「そうだろう 佐々木」
土方「…!!」
そして 今だ驚く土方の視線を向けられながらぽたぽたとちが滴る腹をおさえつつ落ちている刀を再び拾い上げる佐々木
佐々木「…失敬ですよ松平公 私にだってメールを返す相手くらいいます」
「ただ..大事なメールをずっと届けられないでいましてね」
「電波が悪くて」
背景には妻子を失った時のあの時の光景が
「私はただ..電波が拾える場所を メールが届けられる場所を探していただけなんです」
「ここなら きっと届く」
ドッ
そう言いながら佐々木は迫り来る奈落達をきりすてる
「この国の残骸の上 侍たちの骸の上なら」
「きっと届く」
朧「裁きの時だ 白夜叉」
場面は戦闘中の銀時達へ
その周囲もやはり上空からの砲撃やみなの戦いの声に包まれ そんな中で銀時の肩を強烈な朧の一撃がかすめていく
朧「佐々木(あのおとこ)が何を企てようと お前がいくら抗おうと」
「この国は 変わらん」
銀時「!!」
銀時の背後から飛びかかる奈落達
それを振り向きざま一撃で吹き飛ばす銀時
が その隙をついた朧の突きがとっさに防御に使った銀時の左腕を貫通し左肩へと突き刺さる
ドゴォ
怯むこと無く激しい突きを朧の腹部へと叩き込む銀時
しかしそれは朧の杖を破壊しただけでうまく防がれてしまう
朧「ーだが喜べ 白夜叉」
「お前達の叫びは ついに通じたぞ」
「天に」
「その裁きは 天によって直々にくだされよう」
そう口にする朧達の上空には一隻の船 そしてそのへさきには天導衆の一人?の姿が…
銀時「!!」
「(あれは….!?)」
またどうやら銀時もその男を見て反応を見せている様子
ガカッ
そしてその船からの砲撃にのまれる?銀時
沖田「..てめぇ 一体どういうつもりだ そこどけ」
場面は沖田と信女の戦いに割ってはいり それを中断させた神楽のところへ
神楽は沖田のその声に どいていいのか本気でやるなら続けろ迷っているならやめろと静かにかえす
神楽「ーもし お前らが本気で○しあう気だったなら 私は今ごろ無事立ってはいなかったけどな」
沖田・信女「…..」
そして このままじゃ黒い警察も白い警察も潰されるこんなことやってる場合じゃないと続ける神楽だったが沖田も誰がこんな状況作ったと思ってんだと反論をする
沖田「ーこいつらはァ…」
神楽「こいつ”ら”は知らない でもコイツのことは知ってるアル」
「こいつが昔何をやったかなんて知らない でも今のこいつは知ってるアル」
「悪いやつじゃないアル」
背景にはかつて一国傾城篇で缶を蹴っ飛ばしたあの時などの描写が
チャキ
信女「このまま後ろからアナタを斬り○しても?」
神楽の背後から剣を突きつける信女
舌打ちをしながら再び刀を構える沖田
「何も知らない 私はそういうことが出来る人間ー」
そして 命令されれば誰の命だって奪えるのだと そうやって育てられそうやって生きてきたー と信女の幼少の頃から 松陽や佐々木との出会い 現在までの描写が入っていく
「(ーなのにあの人と出会っておかしくなってしまった)」
「(あんな風に生きられたら そう思ってしまった)」
背景にはあの牢の中で薄っすらと笑う松陽
「(初めて 人が斬れなかった 全部奪っておきながら とどめをさせなかった)」
背景には ーそれが私の復讐だと言われたあの時の描写
「(私に出来るのはそれだけ 変わらずに 人を斬り続けることだけ)」
「(異三郎を 終わらせてあげる事だけ)」
神楽「いいアルヨ」
「お前が本当にそうしたいと思ってるなら そうしろヨ」
「でも もう泣くなヨ」
そして 自分にウソはもうつくな 私もそうだった でもみんなとここで出会って変わったんだ と語りかけていく神楽
「この地球は自由の星ネ」
「自分の生きたいように 生きていいアル」
佐々木「ー人を斬るのはもう嫌になりましたか」
場面は一旦再び佐々木達の過去 おそらく二人が行動を共にするようになってから少し経過したところ?へ 夕暮れ時の縁側でひとり膝を抱いている様子の信女へと佐々木が後ろから声をかけていく
信女「…..」
「別に」
コト
信女「?」
マスタードーナツの箱をおきながら信女の横に腰を下ろす佐々木
佐々木「ドーナツ好きでしたよね」
そして変わらず無表情の信女へとドーナツを手渡していく
「食べなさい」
「これからは」
「私も一緒に食べます」
カッ
そして場面は再び現在の信女達へ
突如 目を見開いたかと思うと信女は剣を構えて前方に鋭く踏み込んでいく
ガチャ
それに咄嗟に反応した沖田も焦りの表情を見せながらも即座に反応を見せている
沖田「!!」
ガキィン
が 信女はそのまま神楽を突き飛ばしたかと思うと そこへとめがけて飛んできた錫杖を叩き落とす
ヒャガァ
ドッ
しかし また次の瞬間同じく飛んできた剣が信女の腹部へとつきささる
固まる神楽と沖田
神楽・沖田「信女ェェェェ!!!!!」
そしてそこへ歩み寄るのは あの船の上から見下ろしていたあの男の姿?
煽り:黒幕、降り立つー
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