痛い話 ブログ

いろんな話題を勝手に収集しまくるブログ。おもしろい、たのしい、痛い、めずらしい、注目されている、されていないを関係なくまとめてます。

    WORLD TRIGGERワールドトリガー

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    絵馬ユズル

    当真「いや~頭にネコ助乗っけて狙撃すんのは初めてだぜ なかなか新鮮じゃねーの」

    「奈良坂もやってみ?楽しいぜ?」

    奈良坂「遠慮してとく」

    冒頭は引き続きスナイパーの達のところから また当真と絵馬の結果はそれぞれ126位と99位の様子

     

    日浦「絵馬くんすごーい!」

    「いつも訓練の順位が低いのはこういうことしてたからなんだね!」

    夏目「マジ技術(てく)いは」

    絵馬「別に…こんなのただの遊びだし…」

    千佳「ううんすごいよ ほんとに自由自在だね!」

     

    200a

     

    201a

    と 千佳の言葉に絵馬がそんな顔をしていると そこへ当真の姿も

    笑顔で絵馬の頭をぺしぺし叩く当真「こいつ 絵馬ユズル14歳 お嬢さん方仲良くしてやってね」

    夏目「へーうちらと同い年じゃん 年下かと思った」

    「アタシ夏目出穂」

    千佳「雨取千佳です よろしく」

    絵馬「…..どうも」

    また日浦も 雨取りちゃんは玉狛の大砲娘だよと横から口をはさむ

    が 絵馬はムービーをあまり見ないらしく千佳のそれはまだ知らないといった様子

    夏目「ーユズルってリーゼント先輩の弟子なわけ?」

     

    当真「そうそう」

    絵馬「ちがうよ」

     

    夏目・千佳「?」

    どうやらあくまでも勝手に師匠面してるだけだ という絵馬と 笑いながらそれにこたえる当真

    当真「ーおいおい切ねーこと言ってくれるじゃねーの 悲しいぜ俺は」

     

    絵馬「何回も言わせないでよ 俺の師匠は鳩原先輩だけだ」

     

    202aa

    千佳「….!」

    夏目「”はとはら先輩”…?」

    千佳「(鳩原さん…兄さんと一緒に向こうの世界に行った人…!)」

    と鳩原の名前に千佳が驚いたようなところで チームミーティング等があるという事で奈良坂と日浦の二人は去っていく

    日浦「ー雨取ちゃん次当たったら負けないからね!よろしく!」

    お辞儀する千佳「あっ はいよろしくお願いします」

     

    当真「はい もうちょっと右もっともっと」

    夏目「えー 右過ぎじゃないすか」

    当真「いーからいーから」

    「はいそのままー 撃(て)ぇーい」

    ドン

    夏目「うわ ど真ん中!?マジで?」

    当真「な?左に寄りすぎてんだよ」

    また あの二人が去っていたあとそのまま訓練を続ける夏目や当真 だったが 千佳と絵馬はちょっとベンチで休憩している様子

    千佳「ユズルくん」

    絵馬「…何?」

    千佳「ユズルくんの先生… 鳩原さんってどんな人…?」

     

    203a

    が そこで鳩原先輩は上層部に干されて辞めたんだ とこたえる絵馬

    千佳「”干されて”….?」

    と言いつつあの「表向きは~」というレイジの言った言葉を思い出す千佳

     

    絵馬「鳩原先輩は遠征部隊を目指してて選抜試験もちゃんと通った けど上層部が後から鳩原先輩のチームの合格を取り消したんだ」

    千佳「えっ…. どうして?」

    絵馬「鳩原先輩が 人を撃てなかったから」

    千佳「…..!!」

     

    204a

    絵馬のその言葉に驚きの表情をみせる千佳

    が 鳩原はだからと言って役に立たなかったわけではなく 狙撃自体は超うまかった ので相手の武器だけを壊してチームを勝たせていたのだという

    絵馬「ーソロポイントは当真さんや奈良坂先輩より全然低かったけど オレは今でも狙撃の腕は鳩原先輩が一番だと思ってる」

    「上層部も含めて殆どの人は 人が撃てなきゃだめだって思ってたみたいだけどね」

    千佳「….」

     

    絵馬「….雨取さんもそう思う派の人?」

     

    千佳「え ううん そんなことないよ!」

     

    「….わたしも 怖くて人が撃てないから…」

    と そう呟く千佳の顔に目をやってしまう絵馬

    絵馬「….雨取さんって玉狛じゃなかったっけ?」

    千佳「?うんそうだよ」

    絵馬「….そんなことしゃべっちゃっていいの? 次当たるのウチの隊だよ?影浦隊 (汗)」

    千佳「ーえ……?」

     

    遊真「アタッカー一位がたちかわさんで 二位がかざまさん そんで四位がむらかみ先輩でしょ?」

    「じゃあそのかげうら先輩って人が三位なわけ?」

    村上「いや カゲは20位とかそのあたりだな」

    場面はソロランク戦を終えてそのまま?ブースで会話をする遊真と村上のところへ また結果は15本中 遊真6-9村上と表示されている

    遊真「ふむ….?20位なのにむらかみ先輩より強いの?」

    「強いよ」 とその質問にこたえる村上 太刀川さんと風間さんとカゲ あんまり勝負したことないけど小南 村上が勝ち越せていないアタッカーは現在その四人だということらしい また迅については入隊した時に既にS級だったため 戦ったことはないとのこと

    遊真「ーかげうら先輩のチームってどんな感じ?」

    村上「俺達と同じバランス型の三人編成だよ 戦法はかなり攻撃に偏ってるけどな」

    「A級6位まで上がったこともある 二宮隊とならんで不動のB級2トップだ」

    遊真「ふーむ… そんなに強いのにソロだとアタッカー20位… なんで?」

    村上「それは多分… 」

    「会えばわかる」

     

    *「お やばいのがいんぞ」

    *「ヤバいの?」

    場面はどうやらひとりホールのソファに座りスマホをいじりながら休憩中?の影浦のところへ その影浦を遠目にうかがいながら二人の隊員がヒソヒソと話をしている様子

    B級暫定二位 影浦隊隊長 アタッカー 影浦雅人(かげうらまさと)(18)

     

    *「ほら..あのバサバサ頭の…」

    *「あ~8000点没収くらったやつか」

    *「せっかくA級までいったのに暴力沙汰とか頭悪いよな」

    *「なんのためにランク戦やってんだってなー」

    と リスクが計算出来ないタイプだの確かに頭は悪そうだのとヒソヒソと話を続ける二人

     

    影浦「オイ そこの二人」

    二人「…..!?」

    影浦「俺になんか用か?」

     

    206a

    後方にて話をしていた二人に声をかける影浦

    そして「カゲもう着いてるらしい」「どのへん?」と言いながら村上と遊真もその付近へと姿を現すと 丁度その二人が影浦の目の前でちょっとしどろもどろになりながら話している様子を目撃する

    *「いや俺ら別にただ雑談してただけだよな?」

    *「そうっす!むしろ俺ら影浦さんのファンっていうか…!」

    なんとか誤魔化そう といった雰囲気の二人に 穏やかではない視線をむける影浦

    *「(まさかあの距離で聞こえてたのか…!?)」

    *「(内部通話にしときゃよかった…!)」

     

    が 影浦はそこで下を向きながらふ~っとながいため息をしたかと思うと「ま….いいや面倒くせぇ  解散」だと二人を解放する

    二人「は はい!」

     

    が まだちょっと怯えつつ去っていきながらも またこそこそと小声で話をはじめる二人

    「こえ~!」

    「あっぶね~!」

    「けど思ったより大人しかったな 拍子抜けだわ」

    「また処分されるからビビってんだろ」

    「脅かすんじゃねーよヘタレが!」

    「ははは」

     

    ピクッ

    影浦「….おい オメーら」

    「やっぱ待て」

     

    二人「はい?」

     

    ヒュカッ

     

    207a

    次の瞬間 影浦の攻撃?により二人同時にくびをとばされてしまう二人

    二人「は?」

    ドン

    やがて生身に戻ってしまった二人はそのまま怯えた表情をしながら模擬戦以外の戦闘は隊務規定違反だ ともらす

     

    影浦「あ?戦闘?」

    「知らねーよ オメーらが勝手に転んだんだろ」

    「それとも俺がなにかしたのが見えたのか?」

    二人「え?」

    影浦「言ってみろよ 俺が何したってんだ? オイ」

     

    208a

     

     

    遊真「スコーピオン….」

    「(速い ていうか…)」

    「(あの距離でどうやって…?)」

    少しだけ笑う村上「あんまり見てやるなよ」

    「お前も噛み付かれるぞ」

    次回、ワールドトリガー第109話へ

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    絵馬ユズル

    当真「いや~頭にネコ助乗っけて狙撃すんのは初めてだぜ なかなか新鮮じゃねーの」

    「奈良坂もやってみ?楽しいぜ?」

    奈良坂「遠慮してとく」

    冒頭は引き続きスナイパーの達のところから また当真と絵馬の結果はそれぞれ126位と99位の様子

     

    日浦「絵馬くんすごーい!」

    「いつも訓練の順位が低いのはこういうことしてたからなんだね!」

    夏目「マジ技術(てく)いは」

    絵馬「別に…こんなのただの遊びだし…」

    千佳「ううんすごいよ ほんとに自由自在だね!」

     

    200a

     

    201a

    と 千佳の言葉に絵馬がそんな顔をしていると そこへ当真の姿も

    笑顔で絵馬の頭をぺしぺし叩く当真「こいつ 絵馬ユズル14歳 お嬢さん方仲良くしてやってね」

    夏目「へーうちらと同い年じゃん 年下かと思った」

    「アタシ夏目出穂」

    千佳「雨取千佳です よろしく」

    絵馬「…..どうも」

    また日浦も 雨取りちゃんは玉狛の大砲娘だよと横から口をはさむ

    が 絵馬はムービーをあまり見ないらしく千佳のそれはまだ知らないといった様子

    夏目「ーユズルってリーゼント先輩の弟子なわけ?」

     

    当真「そうそう」

    絵馬「ちがうよ」

     

    夏目・千佳「?」

    どうやらあくまでも勝手に師匠面してるだけだ という絵馬と 笑いながらそれにこたえる当真

    当真「ーおいおい切ねーこと言ってくれるじゃねーの 悲しいぜ俺は」

     

    絵馬「何回も言わせないでよ 俺の師匠は鳩原先輩だけだ」

     

    202aa

    千佳「….!」

    夏目「”はとはら先輩”…?」

    千佳「(鳩原さん…兄さんと一緒に向こうの世界に行った人…!)」

    と鳩原の名前に千佳が驚いたようなところで チームミーティング等があるという事で奈良坂と日浦の二人は去っていく

    日浦「ー雨取ちゃん次当たったら負けないからね!よろしく!」

    お辞儀する千佳「あっ はいよろしくお願いします」

     

    当真「はい もうちょっと右もっともっと」

    夏目「えー 右過ぎじゃないすか」

    当真「いーからいーから」

    「はいそのままー 撃(て)ぇーい」

    ドン

    夏目「うわ ど真ん中!?マジで?」

    当真「な?左に寄りすぎてんだよ」

    また あの二人が去っていたあとそのまま訓練を続ける夏目や当真 だったが 千佳と絵馬はちょっとベンチで休憩している様子

    千佳「ユズルくん」

    絵馬「…何?」

    千佳「ユズルくんの先生… 鳩原さんってどんな人…?」

     

    203a

    が そこで鳩原先輩は上層部に干されて辞めたんだ とこたえる絵馬

    千佳「”干されて”….?」

    と言いつつあの「表向きは~」というレイジの言った言葉を思い出す千佳

     

    絵馬「鳩原先輩は遠征部隊を目指してて選抜試験もちゃんと通った けど上層部が後から鳩原先輩のチームの合格を取り消したんだ」

    千佳「えっ…. どうして?」

    絵馬「鳩原先輩が 人を撃てなかったから」

    千佳「…..!!」

     

    204a

    絵馬のその言葉に驚きの表情をみせる千佳

    が 鳩原はだからと言って役に立たなかったわけではなく 狙撃自体は超うまかった ので相手の武器だけを壊してチームを勝たせていたのだという

    絵馬「ーソロポイントは当真さんや奈良坂先輩より全然低かったけど オレは今でも狙撃の腕は鳩原先輩が一番だと思ってる」

    「上層部も含めて殆どの人は 人が撃てなきゃだめだって思ってたみたいだけどね」

    千佳「….」

     

    絵馬「….雨取さんもそう思う派の人?」

     

    千佳「え ううん そんなことないよ!」

     

    「….わたしも 怖くて人が撃てないから…」

    と そう呟く千佳の顔に目をやってしまう絵馬

    絵馬「….雨取さんって玉狛じゃなかったっけ?」

    千佳「?うんそうだよ」

    絵馬「….そんなことしゃべっちゃっていいの? 次当たるのウチの隊だよ?影浦隊 (汗)」

    千佳「ーえ……?」

     

    遊真「アタッカー一位がたちかわさんで 二位がかざまさん そんで四位がむらかみ先輩でしょ?」

    「じゃあそのかげうら先輩って人が三位なわけ?」

    村上「いや カゲは20位とかそのあたりだな」

    場面はソロランク戦を終えてそのまま?ブースで会話をする遊真と村上のところへ また結果は15本中 遊真6-9村上と表示されている

    遊真「ふむ….?20位なのにむらかみ先輩より強いの?」

    「強いよ」 とその質問にこたえる村上 太刀川さんと風間さんとカゲ あんまり勝負したことないけど小南 村上が勝ち越せていないアタッカーは現在その四人だということらしい また迅については入隊した時に既にS級だったため 戦ったことはないとのこと

    遊真「ーかげうら先輩のチームってどんな感じ?」

    村上「俺達と同じバランス型の三人編成だよ 戦法はかなり攻撃に偏ってるけどな」

    「A級6位まで上がったこともある 二宮隊とならんで不動のB級2トップだ」

    遊真「ふーむ… そんなに強いのにソロだとアタッカー20位… なんで?」

    村上「それは多分… 」

    「会えばわかる」

     

    *「お やばいのがいんぞ」

    *「ヤバいの?」

    場面はどうやらひとりホールのソファに座りスマホをいじりながら休憩中?の影浦のところへ その影浦を遠目にうかがいながら二人の隊員がヒソヒソと話をしている様子

    B級暫定二位 影浦隊隊長 アタッカー 影浦雅人(かげうらまさと)(18)

     

    *「ほら..あのバサバサ頭の…」

    *「あ~8000点没収くらったやつか」

    *「せっかくA級までいったのに暴力沙汰とか頭悪いよな」

    *「なんのためにランク戦やってんだってなー」

    と リスクが計算出来ないタイプだの確かに頭は悪そうだのとヒソヒソと話を続ける二人

     

    影浦「オイ そこの二人」

    二人「…..!?」

    影浦「俺になんか用か?」

     

    206a

    後方にて話をしていた二人に声をかける影浦

    そして「カゲもう着いてるらしい」「どのへん?」と言いながら村上と遊真もその付近へと姿を現すと 丁度その二人が影浦の目の前でちょっとしどろもどろになりながら話している様子を目撃する

    *「いや俺ら別にただ雑談してただけだよな?」

    *「そうっす!むしろ俺ら影浦さんのファンっていうか…!」

    なんとか誤魔化そう といった雰囲気の二人に 穏やかではない視線をむける影浦

    *「(まさかあの距離で聞こえてたのか…!?)」

    *「(内部通話にしときゃよかった…!)」

     

    が 影浦はそこで下を向きながらふ~っとながいため息をしたかと思うと「ま….いいや面倒くせぇ  解散」だと二人を解放する

    二人「は はい!」

     

    が まだちょっと怯えつつ去っていきながらも またこそこそと小声で話をはじめる二人

    「こえ~!」

    「あっぶね~!」

    「けど思ったより大人しかったな 拍子抜けだわ」

    「また処分されるからビビってんだろ」

    「脅かすんじゃねーよヘタレが!」

    「ははは」

     

    ピクッ

    影浦「….おい オメーら」

    「やっぱ待て」

     

    二人「はい?」

     

    ヒュカッ

     

    207a

    次の瞬間 影浦の攻撃?により二人同時にくびをとばされてしまう二人

    二人「は?」

    ドン

    やがて生身に戻ってしまった二人はそのまま怯えた表情をしながら模擬戦以外の戦闘は隊務規定違反だ ともらす

     

    影浦「あ?戦闘?」

    「知らねーよ オメーらが勝手に転んだんだろ」

    「それとも俺がなにかしたのが見えたのか?」

    二人「え?」

    影浦「言ってみろよ 俺が何したってんだ? オイ」

     

    208a

     

     

    遊真「スコーピオン….」

    「(速い ていうか…)」

    「(あの距離でどうやって…?)」

    少しだけ笑う村上「あんまり見てやるなよ」

    「お前も噛み付かれるぞ」

    次回、ワールドトリガー第109話へ

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    【最新話・ネタバレ・文字バレ】

    WORLD TRIGGER ワールドトリガー 107話 ネタバレ

    『三雲 修(12)』

    --------------------------------------

    【ボーダー本部】

    とある扉の前に緊張した面持ちで立つ修
    手には手土産らしき手提げの紙袋

    ワールド 107-1.jpg


    遊真と千佳と別れた時の事を思い出す

    遊真
    【ほんじゃおれは個人ランク戦】

    千佳
    【わたしは狙撃手の合同訓練に行くね】


    (ふ…A級部隊の作戦室……
     一人で来るのはさすがに緊張するな…)

    鳥丸に指示を受けた時のことを思い出す修
    バーガーもぐもぐ食べながら言う鳥丸

    鳥丸
    【嵐山さんと出水先輩に話ついた
     今日行って来い】


    【今今からですか!?】

    冷や汗顔で驚く修
    そして…現在


    (烏丸先輩にせっかくもらった機会だ
     必ずこの先につながる何かをつかんで…
     帰……)

    その時、突然扉が開く
    目の前には木虎 奥の椅子には時枝


    「…!!」

    木虎
    「何してるの?さっさと入れば?」

    --------------------------------------

    【嵐山隊 作戦室】

    ワールド 107-2.jpg


    時枝の前には大きなテーブル
    書類が拡散し、時枝も何か書類に記入中

    時枝の正面には嵐山隊オペレーターの
    綾辻が同様に書類に記入中

    綾辻
    「あーいらっしゃいミクモくん
     はじめまして綾辻です

     ちょっと待っててね
     嵐山さんもう来るから」


    「あ、はい。ありがとうございます」

    何も言わないが書類から顔を上げて
    ペンを持った手を振る時枝


    「時枝先輩どうも…もしかして…
     今忙しかったですか?」

    木虎
    「忙しいわよ
     誰かさんが記者会見で
     情報を漏らしたおかげでね」


    「え…!?」

    時枝
    「あの記者会見以降入隊希望者が
     増えすぎて

     今までどおりの4ヵ月毎の入隊式じゃ
     捌き切れないから

     しばらくは毎月新規入隊を
     受け付けることになったんだ

     これはその段取り」

    書類を軽く修に見せる時枝


    「なるほど……大変ですね」


    (佐鳥先輩は……狙撃手だから
     合同訓練か……)

    そこにやってくる嵐山

    嵐山
    「おっ、時間ぴったりだな
     三雲くん」


    「嵐山さん!」

    嵐山
    「久しぶり」


    「あ、これ宇佐美先輩が
     持って行けって……」

    紙袋を差し出す修

    嵐山
    「おっ、さすが宇佐美
     気が利いてるな」

    紙袋を見て喜ぶ綾辻

    綾辻
    「やったー!いいとこのどら焼きだ」

    時枝
    「お茶入れますか」

    木虎
    「私が入れます」

    嵐山
    「京介にぼんやりとは聞いてるが
     射撃戦について訊きたい事が
     あるんだって?」


    「はい、実は……」

    --------------------------------------

    テーブルの上、皿に乗ったどら焼きと
    お茶の湯のみ(湯気が上がっている)

    ソファに座り修の話を聞く嵐山
    手にはメモ用ボードとペン
    座らず壁に寄りかかり話を聞く木虎

    嵐山
    「【一人でも点を獲れる方法】か…
     でもなんでそんなことを?

     チーム戦術は機能してるし
     ランク戦も順調に勝ちあがってるじゃないか」


    「今までは空閑が点を獲ってくれたから
     勝ってこれました

     でもこの先それじゃ
     きっと限界が来ます

     空閑の力に頼るだけじゃなくて
     自力で点を獲れるようになりたいんです」

    嵐山
    「ふむ……なるほど……
     俺の結論を先に言うと……

     射手・銃手は一人で点を獲る必要はない
     というか点を獲るのは難しい」

    修「…!」

    嵐玉
    「なぜかというと射手・銃手用のトリガーは
     攻撃手用や狙撃手用に比べて威力が低いからだ

     トリオンの弾丸の大雑把な構造はこうだ

    ワールド 107-3.jpg


     威力を決める【弾体】

     弾体が大気と反応するのを防いで
     射程を伸ばす【カバー】

     その二つを飛ばすための【噴進剤】
     この3つにトリオンを振り分けてる」

    嵐山のメモ
    ペットボトルロケットのような絵

    上(先)から3/5くらいの部分が【弾体】、
    下部2/5くらいの部分が【噴進剤】
    ペットボトルロケットのような外郭部分が【カバー】

    嵐山
    「射程・弾速にトリオンを使う分
     ほぼ全トリオンを威力に振ってる
     刃トリガーより破壊力は弱くなるわけだ」

    横棒グラフでトリオンの割り振り説明

    アステロイド
    射程:弾速:威力 30:33:37くらいの割り振り

    弧月
    硬質化:威力 22:78くらいの割り振り

    ワールド 107-4.jpg


    嵐山
    「それに今はシールドの性能が上がってるから
     昔よりは攻撃手が近づきやすくなってる

     おとといの試合でも

     もし那須さんや鋼や遊真を
     相手にする場面があったら

     仲間としっかり連携しないと
     勝てなかっただろう

     …さて、それじゃあ
     射撃トリガーの強みはどこだと思う?」


    「それは離れた相手を攻撃できる点と
     攻撃を集中させやすい点です」

    嵐山
    「その通り、よく知ってるな」

    木虎
    (私が教えたんですよ)


    「前に木虎に教わりました」

    木虎
    「…!」

    嵐山
    「なんだ、そうなのか
     話を戻そう

     三雲くんが理解している通り
     射撃トリガーの優位性はその2点にある

     わかりやすく言えば
     仲間が戦ってる場面に

     離れた場所から攻撃参加できるのが
     利点なわけだ

     少し引いた位置から全体の動きを捉えて
     射程攻撃と戦術で局面をコントロールする

     それが射撃トリガーの特徴を活かした
     戦い方になる

     例えばA級1位の出水なんかも
     自分が追い込んで味方に獲らせる
     先方がうまい」

    【しっかり仕留めろよ槍バカ】の出水の描写

    嵐山
    「そしてこの戦法に関して言えば
     今までの試合を見た感じ

     きみはすでに一定のレベルに達している
     
     下手に攻め手の小技を覚えて
     今までの感覚が狂ったりしないかが心配だ」

    少し俯く修


    「…」


    (やっぱり……
     それが正しい考え方なのか……)

    嵐山
    「だが本人が【学びたい】と思ったなら
     そのタイミングを逃すのはもったいない」

    ワールド 107-5.jpg


    顔を上げる修


    「……!?じゃあ…」


    「綾辻」

    綾辻
    「はい、トレーニングステージですね」

    立ち上がる嵐山

    嵐山
    「少し駆け足になるが
     俺と充で一通り教えよう
     しっかり付いてきてくれ」


    「……はい!
     よろしくお願いします!」

    --------------------------------------

    【千佳サイド】

    スナイパー訓練場へとついた千佳達
    夏目の頭の上にはあの猫の姿もいる

    夏目
    「はぁ――!? カ子もうB級6位!?
     スピード出世すぎるんだけど!」

    千佳
    「部隊のみんながすごい人だから……」

    夏目
    「いやいやあんたも大概でしょ

     アタシはまずBに上がれるか
     どうかも怪しいもんだわ

     やっぱ師匠を捜さなきゃだめかねー」

    訓練場内へと入っていく二人
    既に何人もの隊員たちが訓練に励んでいる

    二人ならんで射座を使えるほどには
    空いていないといった様子

    ワールド 107-6.jpg


    夏目
    「あーだめだこっち
     二つ並びで空いてるとこないわ
     下の階行く?」

    千佳
    「うん、そうだね」

    その時、会話している千佳達に気づいて、
    自分の隣に置いた場所取り用のバッグを
    移動させる白髪の少年

    ワールド 107-7.jpg



    「…空いたよ、ここ使いなよ」

    夏目
    「いいの? その荷物……」


    「大丈夫だよ、知り合いのだから」

    夏目
    「マジで?サンキュー!」

    千佳
    「ありがとう」

    顔を向けず、軽く手を振る白髪の少年

    --------------------------------------

    【コレ以降、更新中】

    そこにやってきた日浦

    日浦
    「あ~っ!にゃんこだ~!」

    ワールド 107-8.jpg


    夏目の頭の上にいる猫に気づき、
    目を輝かせて近づく日浦

    千佳
    「那須隊の……日浦先輩」

    夏目
    「猫好きなんすか?」

    日浦
    「大好き!ぐむむぅ~」

    夏目
    「?どしたんすか」

    日浦
    「なでていいのかダメなのか……!
     読めない!この子の表情は読めない!」

    ワールド 107-9.jpg


    夏目
    「だいじょぶだと思うっすよ」

    猫、夏目の頭の上ですっと立ち上がり、
    びょんと飛んで誰かの頭に移動する

    当真
    「お?なんだこのネコ助
     積極的だな」

    ワールド 107-10.jpg



    現れたのはA級2位冬島隊
    No1狙撃手、個人総合4位
    当真 勇(18)

    日浦
    「当真先輩!いいな~!」

    夏目
    「リーゼント先輩
     すんませんウチの猫が……」

    当真
    「俺のリーゼントに乗っかるとは
     違いのわかるネコ助じゃねーの
     なあユズル」

    ユズル(白髪の少年)
    「訓練始まるよ、当真さん」

    当真
    「……あれ?
     俺の荷物こっちだっけ?」

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    本日の訓練【通常狙撃訓練】

    100m先の直径50cm弱の的を撃つ
    5発撃つごとに的が少しずつ遠くなる

    ワールド 107-11.jpg


    さっそく射撃を始める一同
    当真は頭に猫を乗せたまま 

    夏目
    「リーゼント先輩外しまくりじゃん
     猫おろせばいいのに」

    訓練終了結果は
    雨取 千佳 24位/128人
    夏目 出穂 47位/128人

    千佳
    「出穂ちゃんすごく上がったね」

    夏目
    「動かない的はだいぶ
     マシになってきたわ」

    千佳
    「1位は……またナラサカさん?」

    奈良坂 透 1位/128人

    奈良坂の 弾痕は見事に
    的の中央一つだけとなっている

    夏目
    「うへえ何これ、やっぱバケモンだわ!」

    日浦
    「奈良坂先輩は私の師匠だよ
     奈良坂先輩~」

    奈良
    「日浦」

    日浦
    「さすが奈良坂先輩
     今回もダントツ1位ですね!」

    奈良坂
    「そうでもないよ
     当真さんたちの的を見てみるといい」

    日浦
    「……?」

    一つはニコちゃんマーク、
    もう一つは☆マーク

    ワールド 107-12.jpg


    夏目
    「なにこれムダに正確!」

    日浦
    「最初から点取る気なかったんだ……!」

    奈良坂
    「点数だけじゃ実力は測れない
     型にはまらない【自由な才能】が
     存在するからな」

    当真のリーゼントにしがみつく
    無表情の猫、喜ぶ当真

    そして…ユズルの姿

    ワールド 107-13.jpg


    B級暫定2位 影浦隊 狙撃手
    絵馬(えま) ユズル(14)

    煽り
    「二宮隊だけじゃない次なる
     ”敵(ライバル)!!

     次号、戦いを前に続く玉狛第2
     それぞれの訓練!!

     そして予期せぬ事態が…!?」

    WORLD TRIGGER ワールドトリガー 108話 ネタバレに続く

    【新情報入り次第、追加・更新】


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    【最新話・ネタバレ・文字バレ】

    WORLD TRIGGER ワールドトリガー 107話 ネタバレ

    嵐山隊室を修が訪問する
    木虎出迎えてくれる

    佐鳥は不在


    「お持たせ~」

    いいとこのどら焼きの差し入れ

    嵐山に相談する修

    --------------------------------------


    「自分でも点を取れるように
     なりたい
     空閑1人に負担かけたくない」

    嵐山
    「シューターガンナーは
     点を取らなくてもいい、

     取りにくいポジション
     アタッカーの武器は
     トリオンをほぼ威力に振れる

     弾丸は構造的に推進力、破壊力、カバー
     (火薬、爆薬、それを包むカバー)の
     3つで構成されてて威力が低め

     尚且つガードの性能は
     上がってるので
     アタッカーに近寄られやすい

     基本は出水もそうだけれど
     弾で敵をアタッカーの方へ
     誘導するのが役割
     (回想でランバ戦の出水)」

    嵐山から見ると修はある程度の
    水準まで行っている、
    今のままの方向でいい

    今下手に当てようとか色々覚えると
    バランス崩す可能性もある


    「やっぱり烏丸先輩の
     言うとおりなのか…?」

    がっかりしかける修に嵐山は

    嵐山
    「でも!新しい事を覚えたい!
     って言うならそう思った時が覚え時!
     連携の仕方とか教えるよ!俺と充で!」

    後ろでおぺ子がどら焼き食ってる
    嵐山と時枝で訓練開始!

    --------------------------------------
     
    スナイパー訓練室に行く千佳、出穂

    並んで空いてるブースなく
    移動しようとすると奥にいた子が
    荷物を移動してくれる

    礼を言って並んで訓練
    千佳(24位)出穂(47位)

    千佳と出穂雑談


    「にゃんこー!」

    茜が猫を触ろうか悩んでると
    猫は当麻のリーゼント上に移動
    猫を載せたまま射撃訓練

    奈良坂(茜の師匠)は的の
    ど真ん中全弾命中

    当麻はバラバラに見えたが
    よく見ると弾の跡で絵を描いていた
    (星とニコちゃんマーク)

    奈良坂
    「型にはまらない天才もいる」

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    視線の先に当麻と
    さっき荷物どかしてくれた子
    【影浦隊スナイパー: 絵馬ユズル(14)】

    当麻の紹介の所の総合ランキング4位

    絵馬はショートカットで
    ぶっきらぼうだけれど根はいい奴
    (多分男の子)

    当麻の事を「知り合い」と言ってたが
    師弟関係?

    出穂
    「動かない的は結構当たるように
     なってきたんだけどなー」
    (壁に当たってる模様)

    師匠に付いた方がいいかな?と悩み中
    奈良坂私服イケメン(黒いシャツ)

    ユーマは今回1コマだけ
    3人で本部に来てそれぞれ散る

    WORLD TRIGGER ワールドトリガー 108話 ネタバレに続く

    【新情報入り次第、追加・更新】


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    二宮匡貴

    二宮「雨取麟児…この名前を知ってるな?」

    冒頭は麟児の名を出した二宮へと驚きの顔を見せる修たちのところから

    千佳「…私の… 兄です」

    修「僕は… 家庭教師をしてもらってました」

    「麟児さんが何か…?」

    やはり少しの驚きを顔に出しつつも落ち着いて言葉を返していくようつとめているように見える修

    写真をだす二宮「この女に見覚えは?」

    その写真には飲食店?で食事をする一人の女の姿が

     

    141a

    千佳「いえ… 知らない人です」

    修「僕も覚えがありません」

    二宮「本当だろうな?よく見て思いだせよ 作り笑いが顔に張り付いた冴えない女だ」

    が やはり心当たりがないといった様子の修がこの人は誰何ですか..?と尋ねると 二宮曰く重要規律違反の容疑者なのだという

    二宮「ートリガーを民間人に横流ししてそのままそいつらと一緒に行方をくらました」

    「ゲートを抜けて”向こう側”へ行ったと上層部は結論づけている」

    修「…!?民間人と一緒に…!?」

    再び驚きの表情を見せる修にこの女のトリガー反応が門の中へ消えた時に 一緒についていったトリガー反応が三人分あるのだと続けていく二宮 またその日に彼女以外に消えた隊員はいない事からそれは外部の者だろうという

    二宮「ーつまりトリオン能力を持つ外部の”協力者”が少なくとも三人 この女と同行したことになる」

    「民間人にトリガーを”流す”のは記憶封印措置も適用になる最高レベルの違反行為だ 本部も即座に違反捕縛者の追手を出したがそいつらは既に消えた後だった」

    背景には風間隊三人の後ろ姿が

    「俺はこの女の”協力者”について調べている 雨取麟児はその候補の一人だ」

    修「”協力者”…!」

    と その二宮の言葉にあの日麟児が言っていた 今度協力者たちと一緒にネイバーのゲートの向こうを調べにいく との言葉を思い出す修だったが どうやら同時に以前千佳の家の前で二宮を見かけたことも思い出した様子

    修「(ー思い出した….!そうだこの人は… あの日千佳の家に来てた黒服の…!)」

    また なら千佳の兄さんがその”協力者”だったらどうするつもりなの?と遊真が二宮へと尋ねるも 今更捕まえようもないし別にどうもしないのだという

    二宮「上層部もこの件は表沙汰にしていない下手につついて拡散するほうがデメリットがあると考えている」

    修「…じゃあどうして 二宮さんはこの件を…?」

    二宮「この女は 二宮隊スナイパー 鳩原未来(はとはらみらい) 当時の俺の部下だ」

    「…本部は鳩原が主犯だと考えてるが 俺に言わせればこの馬鹿がそんな大層な事を計画できるわけがない」

    「馬鹿をそそのかした黒幕が必ずいる 俺はそれが誰なのか知りたいだけだ」

     

    143a

    修「(話を聞く限り その協力者は多分…)」

     

    千佳「….それは きっと兄だと思います」

    修「(千佳…!)」

     

    二宮「…なぜそう思う?」

    千佳「兄なら そういうことが出来ます」

    150a

    その千佳のこたえに一瞬ピクッと反応する二宮 だったが それでも冷静を保ったまま それじゃ根拠にならないもっと具体的な話をしろ そのあとの言葉を繋げていく

    修「…ぼくは 麟児さんから少しだけその計画を聞きました」

    「麟児さんはボーダーのトリガーを持ってて… 協力者と一緒にゲートの向こうを調べに行くって..」

    二宮「それを証明するものは?」

    ”物”はない があの日地図上で示していた麟児たちが目星をつけたゲートの発生予測ポイントは大体覚えているため それが鳩原たちが消えたポイントと一致するはず とことたえる修は また”唆した”というのも違うと思いますと自分の意見を付け足していく

    修「ー麟児さんは協力者たちと”取引をした”って言ってました」

    「つまりその…鳩原さんにも何か目的があって利害が一致したから手を組んだんじゃないでしょうか」

     

    が 二宮はそれに対し無言でかえし 「情報感謝する 邪魔したな」とだけ言って席を立とうとするも修が 「待ってください!」とそれを引き止める

    修「ーその…鳩原さんや他の協力者の調査はどこまで進んでるんですか? 計画の詳しい内容とか…」

    が それについても お前たちに話しても仕方がない と二宮はこたえる気がないといった様子

    修「僕たちは..麟児さんを探すのを目的の一つにして遠征部隊を目指してます 麟児さんに繋がる情報が少しでも欲しい..!」

    二宮「情報をきいてどうする?」

    修「…え?」

    二宮「昨日お前たちの試合を見た」

    「お前たちのレベルで 遠征部隊に選ばれることはない」

     

    「使い道のない情報を手に入れてどうする気だ?鳩原の真似をして向こう側にいくつもりか?」

    「…もし 本気で雨取麟児を探したいなら こいつ(遊真をさして)をどこか別のA級チームに入れるんだな まともな手順でネイバーフッドに行く気なら それが一番ましな選択だ」

    修「….!」

    「…僕達が」

    「僕達が遠征部隊に選ばれたら教えてもらえますか? その情報を..!」

    二宮「….選ばれてから言え」

    少し衝撃を受けている様子ながらもそれでも最後に一言くらいついた修に対しそう言い残して去っていく二宮

    そして去っていくその背中を見つめている遊真の描写

     

    遊真「ニノミヤさん昔の仲間のことぼろくそに言ってたな~」

    「やっぱ裏切られたのがイヤなのかね」

    レイジ「…二宮隊は 鳩原が”密航”した責任をとってB級に降格させられたからな」

    場面はレイジがつくったオムライス?を食べながら話す修たちへ

     

    144a

    またどうやらこの件については あくまで表向きは 鳩原は単なる隊務規定違反でクビ ということになっているとのこと

    遊真「レイジさんハトハラさんのことくわしいね」

    レイジ「俺も鳩原も東さんが師匠だからな 妹弟子だ」

    「上層部以外だと俺と東さんと二宮隊 あとは追手だった風間隊だけがこの件を知ってる 他所でしゃべるなよ」

    「鳩原がやったことが広まれば同じような無茶を考える人間も出てくるからな」

     

    140a

    修「…..はい!」

    背景には鳩原の協力者たちの姿?が また千佳については兄の手がかりが出たことについて素直に喜んでいるといった表情

    千佳「でも今日の話は…」

    「初めて見つかった兄さんの行き先の手がかりだよね」

    修「ああ 色々と現実味を帯びてきた」

    遊真「あとは俺達が遠征部隊に選ばれるだけだな」

    千佳「そうだね」

    修「…..」

    比較的明るい表情の二人と やはり気にかかっているといった表情の修

     

     

    電話をとる烏丸「どうした?修」

    修「すみません烏丸先輩 その..実は..お願いがあるんですが..」

    烏丸「お願い..?」

    場面は バイトの帰り?か路上で修からの携帯の着信をとる烏丸のところへ

    修「…ぼくに 本格的なシューターの戦い方を教えて下さい」

     

    烏丸「…」

    「なんだ基礎練は飽きたか」

    一瞬間をおき静かにそうかえす烏丸に「いやそういうわけじゃないんですが…」とこたえる修 そして昨日那須隊と鈴鳴第一に勝てたのは空閑が点をとってくれたのと鈴鳴がこっちの戦術に乗ってくれたお陰であり このままでは諏訪隊や荒船隊にも次当たったら勝てるかどうかわからない..との自分の考えを切り出していく

    修「ーこの先どんどん同じ作戦は通用しなくなるし なにより空閑一人に負担がかかり過ぎます」

    「データ集めや対策はこれまで通りやるとしても…僕も..まともな戦力になりたいんです…!」

    が 烏丸にしてもそれは意地悪で基礎練だけをやらせてるわけではなく まだその段階ではないからなのだという

    そして今でもシューターの実践的な”手”を教えられなくもないが 自分の経験から言わせればそういうのを覚えたてのシューターは落とされやすくなるらしい

    烏丸「ー憶えた技を当てたくて慎重さと柔軟さを失うからだ」

    背景には千佳との連携での射撃をハイレインへと仕掛けるも「戦術は拙いがー」と言われてしまったあのシーンが

    「”武器がないからこそ用心深くなる” お前がこの二試合勝ってこれたのは下手に撃ち合わず状況を動かすことに専念したからだろ」

    修「…!….それは….その通り何ですが…..」

    烏丸「……」

     

    145a

    烏丸「…..わかった」

    「俺が話を通せる”本職”の人間に頼めるだけ頼んでおく」

    修「本職の人間…!?」

    烏丸「…どうせ習うんなら」

    「射撃戦の専門家に習ってこい」

    背景にはSFC?プレイ中の国近と出水 や 任務中?の嵐山と時枝が

    修「….!!」

    次回、ワールドトリガー第107話へ

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