第143話 分裂の時間
クラスの皆に対して、ころせんせーの命を助けるという案を出した渚
そこに中村、寺坂グループらが反対を唱える
寺坂「助けるって言うけどよ 具体的にどーすんだ? あのタコを1から作れるレベルの知識が俺らにあれば別だがよ
奥田や竹林の科学知識でさえ…せいぜい大学生レベルだろ」
渚「で、でも…」
吉田「渚よ テメーの言いたい事…俺等だって考えなかった訳じゃねぇ」
村松「けどな 今から助かる方法探して…もし見つからずに時間切れしたらどーなるよ?」
ハッとする渚
寺坂「暗さつの力を1番つけた今の時期によ それを使わず無駄に過ごして…タイムリミットを迎える事になるんだぜ
あのタコが そんな半端な結末で 半端な生徒で 喜ぶと思うか?」
うつむく賛成派の面々
渚「で、でも考えるのは無駄じゃない…」
カルマ「才能ある奴ってさ 何でも自分の思い通りになるって勘違いするよね ねぇ渚君 ずいぶん調子乗ってない?」
予想外の言葉に驚きの表情の渚「…え?」
カルマ「E組で1番暗さつ力があるの渚君だよ?その自分が暗さつやめようとか言い出すの?
才能が無いなりに…必しに◯そうと頑張ってきた奴等の事も考えず それって例えるなら…
モテる女がブス達に向かって “たかが男探しに必しになるのやめようよ〜♡” …とか言ってるカンジ?」
渚「そ、そんなつもりじゃ 第一、暗さつ力なら僕なんかよりカルマ君の方がずっと…」
カルマ「そういう事言うから尚更イラつくんだよ 実は自分が1番…力が弱い人間の感情理解してないんじゃないの?」
違うよ!!と声を荒げる渚「そーいうんじゃなくてもっと正直な気持ち!!カルマ君はころせんせーの事嫌いなの?
映画一緒に見に行ったり…色々楽しかったじゃん!!」
カルマも声を荒げる「だぁから!!そのタコが頑張って…渚君みたいなヘタレ出さない為に楽しい教室にして来たんだろ!!
◯意が鈍ったらこの教室成り立たないからさぁ!!その努力もわかんねーのかよ!!体だけじゃなく頭まで小学生か!?」
カチンときた渚、反抗的?な目でカルマを見る
カルマ「え、なにその目 小動物のメスの分際で人間様に逆らうの?」
渚「…僕はただ…」
渚を突き飛ばすカルマ「文句あるなら一度でもケンカに勝ってから言えば?ほら受けてやるから来いって ホラ ホラ」
更に2度突き飛ばすカルマ、続いて渚の首もとをネクタイごと掴む
その瞬間、渚が飛びつき三角絞めを決める
カルマ「…!!」
驚く寺坂
渚「僕だって…半端な気持ちで言ってないっ…!!力づくで言うこと聞かせって言うなら…!!」
不破「渚君いつの間にあんな技…」
木村「烏間先生、希望者には護身術も教えてたんだよ 生徒を人質にするようなころしやが来ても対抗できるようにって
けど…格闘でカルマにかなう奴なんて…」
絞め続ける渚、膝をついたカルマだったがゆっくりと立ち上がる
拳を振り上げるカルマ「こいつ…」
磯貝と前原が止めに入る「やめろって!!」
離れる2人
磯貝「2人ともケンカしてどーすんだ!!教室の状況が激変したから苛立つ気持ちは分かるけど!!」
2人に体を抑えられるカルマだがキレて止まらない
前原「こいつなんつーバカ力だよ…!!」
一方、渚は杉野1人に余裕で抑えられている…
不穏な空気が流れる
そこにやってきたのはころせんせー「中学生のケンカ大いに結構!!でも暗さつで始まったクラスです 武器(これ)で決めてはどうでしょう?」
一同「(事の張本人が仲裁案を出してきた!!)」
中村「なんで最高司令官のコスプレなのよ」
ころせんせー「これに似合う格好をと思いまして」
ころせんせーが持ってきたのは大量の武器、そして赤と青のBB弾
烏間とビッチもやってくる
ころせんせー「2色に分けたペイント弾とインクを仕込んだ対先生ナイフ チーム分けの旗と腕章を用意しました
先生を◯すべき派は赤、◯すベきではない派は青 まずしっかり全員が自分の意志を述べて…どちらかの武器を手に取って下さい
この山を戦場に赤チーム対青チームで戦い 相手のインクをつけられた人は◯亡退場
相手チームを全滅か降伏させるか 敵陣の旗を取ったチームの意見を…クラス全員の総意とする!勝っても負けても恨み無し!どうです?」
岡島「楽しそうだなころせんせー 自分の生◯に関わる問題なのに」
寺坂「ここにきて力技で決めるのかよ…」
ころせんせー「多数決でも良いですがそれも一種の力技です この方式でも多人数有利は変わりませんが…
この教室での1年の経験をフルに活かせば 人数や戦力で劣るチームにも勝ち目がある」
なるほどと思う原
ころせんせー「先生はね 大事な暗さつ者(生徒)達が全力で決めた意見であればそれを尊重します
最も嫌なのはクラスが分裂したまま終わってしまう事 先生の事を思ってくれるなら…それだけはしないと約束して下さい」
磯貝「どうする?」
頷く生徒達
磯貝「…よし、これで決めよう ◯すか◯さないか」
千葉「OK…じゃあ俺から選ばせてもらう」
次回、暗さつ教室 144 へ!!