痛い話 ブログ

いろんな話題を勝手に収集しまくるブログ。おもしろい、たのしい、痛い、めずらしい、注目されている、されていないを関係なくまとめてます。

    絶対可憐チルドレン

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    【ネタバレ】絶対可憐チルドレン 442 感想【注意】

    442nd sense. ウィンター・ソルジャー(3)

     

    モホーツク観測所にて…

    皆本「木や藁を燃やした灰を水に溶いて 何度も濾すとアルカリ塩水溶液になる

    それを小麦粉と混ぜてよくこねる しばらく寝かせてから薄く伸ばしてたたんで切る

    ほどよく茹でて 鶏ガラと醤油で作ったスープを注げば…

     

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    手打ちラーメンの完成だ!!」

    谷崎「すごいぞ皆本くん!!」

    賢木「もう何のまんがか分からない!!」

    勢いよく食べる2人

    谷崎「うまい!!うますぎる!!」

    賢木「風が語りかけるうまさだ!!」

    満足そうな表情を見せた皆本だったが、すぐに再び考え込む…

     

    場面はバベル

    画面を見ている不二子「何をやってんのかしらあの子達…」

    部下「2週間経ちますが毎日あの調子です 正直美味しそうです」

    不二子「麺を打つようになったということはほぼ趣味に全力を投入し始めた…と言ってもいいと思う

    反乱を起こす気配はまったくなさそうね でもこのまま様子を見て何か動きがないか注意して」

    部下「はっ!」

    不二子「(おりこうさんで助かるわ、皆本クン、賢木クン 念動系のエスパーと分断されたらあなた達は無力

    それでも逆らう場合は始末するしか… …!

     

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     “始末” …? ◯すっていうの…?皆本クンと賢木クンを?私が?なんでそんなこと…)」

    キィィィン…

    不二子の顔にヒビのようなものが浮かぶ

    不二子「…!! そうね、やむを得ないわ この…愚か者であふれた腐った世界に…思い知らせてやる為に…!!」

    場面は再びモホーツク観測所

    賢木「お前の計画通り進行中だ皆本 監視は他の常駐プログラムに擬装して行われてたよ

    独立した回線でこっそりデータを送ってやがった」

    谷崎「左遷した局員を監視するのにずいぶん手間をかけるじゃないか この会話は大丈夫だろうな?」

    賢木「こっちが気づいたことをバレないように作業するのが面倒だったが システムは完全に乗っ取ってやったよ

    これからはニセの映像を送りながら自由に動ける」

    皆本「さすがだ賢木…! よし、まずはこっちから逆に本部の情報をモニターできるようにする

    次に秘密裏にエスパーに連絡して協力者になってもらうんだ」

    谷崎「忙しくなりそうだな」

    皆本「ええ 長引けばその分、汚染が広がるかもしれない かといってこちらの動きが悟られたら終わりです

    できるだけ急いで本部に気づかれない通信システムを作る必要があります

    もう趣味の料理にかまけてる演技も終わりです 今日から食事はインスタントと缶詰で!!」

    2人の衝撃が走る…

     

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    涙を流す2人…

    皆本「わかったよ たまには作るよ」

     

    場面は変わって、どこかの海上をゆく船

    葵「フェリーの乗員・乗客は全員巡視艇に避難させたで!」

    松風「よし、これで任務の半分は完了だ 作戦は第2段階…予知された火災の発生を未然に食い止める!!」

    葵「予知は “船舶火災” 、”◯亡者あり” やろ…?

    乗員乗客を避難させても予知確率に変化ないってことは ウチらの命もかかってるってことやな」

    紫穂「でも予知は分岐して増殖していく宇宙の中で 繋がる確率の高い “別の宇宙” を透かして見ているようなものだわ」

    悠理「火災そのものを防がないと その世界からの分岐が不十分なのかも…ね

    私たちが何をしようと予知能力者が見たその宇宙では事故はもう起きたことなんだもの」

    松風「俺達の世界では時間はまだ15分ある 別の宇宙では不幸が “現実” だったとしてもここではそれを完全なハッピーエンドに変えるんだ」

     

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    薫「そうだね 少なくともこの世界にはあたしたちがいて事件や災害と戦って最後には勝つんだ!それをみんなに見てもらおう!」

    悠理「薫ちゃん素敵…!好き!!」

    紫穂「ま、今回皆本さんには見てもらえないけどね」

    ハッとする薫「み…見てくれるよ!あとで!!たぶん!!だからがんばろう!!」

    悠理「偉いわ薫ちゃん!!好き!!」

    松風「大丈夫、皆本さんはいなくても俺だっていつまでも素人じゃない 完全視覚記憶再生…!

    映像化した予知イメージでは船体中央部のダメージが大きいみたいだ

    つま火元はその付近 可能性が高い車両甲板と機械室を優先的にチェックしよう」

    紫穂「妥当な作戦ね」

    松風「時間がない、始めよう」

    一同「了解!」

    松風「その前に明石…!」

    薫「何?」

     

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    薫の腕を掴む松風「皆本さんは俺達を…明石を信じてるはずだ」

    薫「…!」

    松風「だから君も自分を信じていつも通りやればいい 俺は皆本さんの代わりにはなれないけど伸ばせば手が届く場所にいる

    俺が全力でみんなを支える それが子供の頃からの夢だったんだから!」

    薫「わかった 松風くん…ありがと…!」

    じと目で松風を見る悠理

     

    作戦通り、車両甲板に行った一同

    松風「雲居は三宮の能力をコピー!2人でフロアをサイコメトリーしてくれ!このデッキにかけられる時間は3分!」

    紫穂と悠理「了解!」

    松風「問題はないはずだ そう難易度の高い状況じゃない 余計な邪魔さえ入らなければ…」

     

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    しかしトラックの上には仮面の男が潜んでいる…

    次回、絶対可憐チルドレン 443 へ!!

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    【ネタバレ】絶対可憐チルドレン 441 感想【注意】

    441th sense. ウィンター・ソルジャー(2)

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    幼き日のギリアム「待って…!待ってください、お父さま…!!」

     

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    追いかけるがつまずき倒れるギリアム「くそっ 僕は…僕は生まれてこなければ…」

    そこに現れる3つの影

    薫「自分より哀れでないものを許せないだけ…なんてみじめなんだろう」

    悠理「あなたは私よりも哀れな人でした」

    兵部「フン、お前が本当に欲しいものは…」

    ギリアム「だ、黙れ!!」

    夢から覚めたギリアム「…! … ク…クク…いい気分だ、実にいい!

    あいつらの弱みを握るというのは…思っていたよりずっと爽快だ!生きていることの苦痛がウソのように消える…!

     

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    さて…手に入れた駒をどう使うのか…考えるだけでワクワクするよ もっと僕に喜びを与えてくれ…!!

    ククク…!!実に喜ばしい クークックック…!!」

     

    場面は変わって学校

    松風「…」

     

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    ぐでー…として覇気が全くない薫達3人

    薫「(皆本…どこ?)」

    葵「…」

    紫穂「…」

    松風「ヤバいな 3人のテンションだだ下がりじゃないか…!もはや少年漫画のメインヒロインの顔じゃない…!!」

    悠理「松風くん…」

    松風「わかってる、なんとかしないと この状態で任務はキツい

    今んとこ代わりの指揮官は着任する気配がないし…来てもチルドレンが納得するわけないよ

    つまり…重大な予知や事件が発生する前に俺達がなんとかしなきゃ…!」

    悠理「何かいい考えがあるの?」

    松風「ひとつだけ…方法がある!」

    悠理「…!」

    松風「チルドレンを支えるのが俺の仕事だ 皆本さんがいないからって途方にくれてちゃダメだもんな」

    悠理「(もしかしたら私が思ってたよりずっと頼りになる…?)」

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    松風は兵部のいる生徒会長室へ行き…土下座をする

     

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    松風「お願いたてまつります!!どうかーなんとかして下さい!!」

    悠理「丸投げ!!そして土下座!!思ってたより強いんだかダメなんだか!!」

    兵部「そう言われてもな 今のところこっちも手詰まりでね」

    松風「そんな事ないはずです!!あ、わかった!これもプレイの一環ですね!?兵部さんはドSだとうかがってます!!」

    兵部「うるせえよ!!お前の中の僕はどんな趣味思考なんだよ!?」

    悠理「あの…それで…蕾管理官のこと、どう思われますか?」

    兵部「ほぼ間違いなくクロだな、こいつや賢木に感じてた違和感どころじゃないね とはいえ今のところ何ができる?相手はバベルの影の支配者だ

    君達は正式な手続きなしに彼女をどうこうできないし あっちもそれを許しはすまい」

    悠理「兵部さんはバベルじゃないから…」

    兵部「言ったろう 休戦中とはいえ、僕とあの女は敵同士だ 今の不二子さんに僕が近づくと困るのは君達だぜ?

     

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    おそらく◯し合いになるからな どっちが勝っても…まあ勝つのは僕だが、喜ぶのはブラックファントムだ」

    2人「…!」

    松風「でも…じゃあ…どうすれば…せめて皆本さんと連絡が取れれば…」

    兵部「もっと頭を使え ギリアムの目的は何だ?」

    松風「それは…邪魔なバベルやパンドラの壊滅?」

    兵部「違うな」

    悠理「世界征服!お兄さまはそのくらいアレな気が…!」

    兵部「それも違う、敵と戦う時は敵の心を理解しろ ギリアムを演じてみるんだ」

    松風「ブラックファントムのボスを演じる…?

     

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    ククク…兵部ってムカつくよね…!苦しめてやりたい…!」

    松風の頭を叩く兵部「いいぞ、なかなかうまい」

    松風「じゃあなんでなぐるんですか!?」

    兵部「いや、似てたからなんとなく」

    悠理「わかります!私もイラッとしました!」

    兵部「で、奴の次の行動は見えたか?」

    松風「次の行動…管理官を手に入れて、皆本さん達をチルドレンから引き離して…次にすること…か」

    兵部「ギリアムは合理的な人間じゃない 世界への憎悪とコンプレックスがあいつの動機だ

    それが僕とチルドレン、そして妹にも見破られ 戦って一敗地にまみれた」

    松風「…!あ、なんか…わかったような…」

    悠理「え、実の妹の私にもよくわからないのに…?」

    松風「僕は今、あの連中に対して優位にある…!それ自体がもうキモチよくて喜ばしい…!!」

    兵部「正解だ

    クク… できるだけこの状況を味わっていたい…有利な状況を活かして更に有利な状況を作る」

    松風「当面はそれを続けて、飽きたらトドメを刺す クーッククク」

    悠理「うっわ最低の人間…!あとなんでそんな最低の考えがわかるんですか!?」

    松風「となると…汚染はもっと広がる…!味方がどんどん敵になるってことか…!

    (兵部さんは静観…というか動けないんだ ひょっとしたらすでにパンドラにも汚染があるかもしれないから マズイいぞこれ…!!)」

     

    場面は変わって…

    谷崎「うまいぞこれ!!毎日こんなうまいもの食ってる場合だろうか!?」

    料理に没頭している皆本

    賢木「こいつ考え事すると料理するから…作戦なかなかまとまらないみたいだな」

    次回、絶対可憐チルドレン 442 へ!!

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    413th sense. 姿なき侵入者(5)

     

    バベル直属特務Aチームは全光学迷彩を着て準備を整えていた

    「急げ急げッ!!これは訓練ではないッ!!繰り返す!!これは訓練ではない!!」

    隊長「発足以来、無駄な任務にばかりついてきた我々だが!!今ようやく国と世界に貢献する時が来たッ!!ブラックファントムとの実戦である!!

    思えばくだらない仕事ばかりだった…!!いやもー何度辞めようと思ったことか…!!

    しかしその苦しみも今日の戦いの為だったのだ!!我々の人生はこの作戦の勝利によって価値を…」

    隊員達も皆、涙を流している

    そこに皆本からの連絡が入る

    隊長「はいッ!!バベル直属特務Aチーム、臨戦態勢です!!」

    笑顔で言う皆本「喜んでください!作戦中止です!!装備を回収し通常任務に戻ってください」

    あまりの衝撃に隊長は言葉を発することができない

    隊員達「出撃命令でありますね隊長!!」「訓練の成果を見せてやりましょう!!」「さあ号令してください!!」「どんなエスパーが相手でも我々は…」

    隊長「… … ま、アレだよね…我々がヒマなのは世界が平和ってことだよね…!!」

    隊員達「えっ」「あれっ?」「た…隊長おおおーッ!?」

     

    場面は学校へ

    兵部は自らが落とした結晶サンプルを探しまわっている

    目処をつけた教室の扉を開ける兵部「この教室の誰かが持っているはずだ!早く回収しないと…!」

    桃太郎「デモドウヤッテ…1人ズツちぇっくスル時間ハナイゾ」

    兵部「お前もエスパーだろう桃太郎!!」

    桃太郎「ア、ソカ てれぱしーヲおーぷんもーどニスレバ…」

    皆の心の声が聞こえる桃太郎

    女子生徒「(兵部会長だわ…!ステキ!)」「(ああん、この身を解き放たれたいっ!)」

    「(京介さま…!!あのリス、ペットかしら)」「(かわいい…)」

    男子生徒「(ちっ、俺もモテてえ…!)」「(ところで腹へったな)」「(おっぱい)」「(あー彼女ほしー)」

    「(今日の部活サボろうかなー)」「(おっぱい)」

    兵部「ダメだ、役に立つ情報が何もないっ!お前はどうだ!?」

    桃太郎「りすジャナクももんがダトツッコミタイ!シカシ可愛イトイウノハ正シイト思ウ!」

    兵部「つまり何もないんだな!?」

    もっと深くまで透視しようとする兵部「(このガキ共の幼稚な思考のどこかに手がかりはあるはずだ!!)」

    そこに全光学迷彩で透明になった皆本がやってくる「おい兵部!」

    兵部「… み、皆本…!!貴様なぜここに!?昼までは来ないという取り決めだったはず…!!

    (やはりノーマルなど信用できん!!ていうか大人なんかみんな汚い!!)」

    桃太郎「オ前ノ思考モカナリがきッポクネエ?」

    皆本「何が起きているのか推理できたからな 校内で発生したエスパーの精神変調は…ブラックファントムの攻撃なんかじゃない!」

    とぼける兵部「何を言ってるのか分からないな」

     

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    皆本「犯人は…お前だ、兵部ー!!」

    推理モノ並みに決める皆本

    兵部「(こいつ…!皆本のクセに…!!)」

    桃太郎「京介ドウスル!?」

    更にとぼける兵部「フ…フフ…こ…これはまたとんだ名推理だな!!お前は小説家にでもなった方がいいんじゃないかっ!?何の証拠があって…」

    桃太郎「アアッ、追イツメラレタ犯人ノてんぷれせりふ!!」

    ヒュプノをかけようとする兵部「(ええい、こんなところにいられるか!!これ以上つきあえん!じゃあな!!)」

    皆本「完全装備の僕にそんな中途半端なヒュプノが効くか!!」

    兵部「(くそっ、こいつ…耐性が上がってやがる…!何度もヒュプノかけすぎたか…!?)」

    皆本「ネタはもうあがってる、これは君の失態だ 精神汚染には時に目的があるように見えない

    お前の言うようにブラックファントムのネットワークが関係している確率は高いが

    ティムとバレットにはチルドレンのトリプルブーストの名残が残留していて、それが発動した形跡は何もない

    ということは、何の意志もない空っぽのESPネット端末と偶然共鳴したんだ

    ブラックファントムからサンプルを入手した人物がいるとすれば…お前しか… おい!?」

    兵部はどこかを見ている

    その視線の先には金城生徒会副会長

    皆本「聞いてるのか!?兵部…?」

    兵部「(副会長の…えーと…副会長!ここは彼女のクラスか…!)」

    桃太郎「…?アノコガドウシタ?」

    兵部「(つまりこういうことだ)」

    桃太郎に映像イメージを送る兵部

     

    登校中、結晶サンプルを拾った一般生徒

    拾ったもののどうしようか悩む「めんどくせえけど職員室に届けた方が…」

    そこに金城副会長が通ったので渡す

    受け取る金城「落とし物?わかったわ、後で私から生活指導の先生に預けておきます」

     

    兵部「(…という状況なんだ!僕の灰色の脳細胞に間違いはない!)」

    桃太郎「ソノ脳細胞ニアノ子ノ名前トくらすモ入レトケ」

    皆本の方をチラッと見る兵部「(問題は…)」

    皆本も金城を見ている「(あの子はたしか…)」

    兵部「(ダメだ、こいつも同じ結論にたどり着く!!口封じにやるしかないッ)」

    そんな2人と1匹の背後から迫る影

    それは薫「ねえ2人とも…」

    振り返る皆本と兵部「ん?」

     

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    薫「あたし…思うんだ…こんな世の中…滅ぼしちゃえばいいんじゃないかなーって…」

    皆本「か、薫!?」

    兵部「ああっ、クイーンが!?」

     

    次回、絶対可憐チルドレン 414 へ!!

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    412th sense. 姿なき侵入者(4)

     

    元ブラックファントムだったパティ、バレット、ティムに異変が起きる…

    しかし次は澪とカズラに異変が起き始める…

     

    汗をたらたらと流し、息も荒れている兵部「(わかったぞ、この事件の全貌が…!こいつは…最悪の状況だ…!!)」

    松風「(兵部少佐…?)」

    パティ「どうかしたんですか」

    兵部「あ…いやなんでもない…!!」

    松風「(なんだ…?何でもないこたないだろあれ この人がこれだけ動揺するって…それほどまでに危険な事態なのか…?)」

    兵部「松風、僕は至急やるべきことができた こいつらをしばらく頼む」

    負の感情を増幅され未だ暴走気味のバレットとティム、パティはティムとオタクについて熱く言い合っている

    松風「た…頼まれても!しがないノーマルの俺に何ができると!!」

    兵部「大丈夫だ、話につきあってやってガス抜きをすれば超暴力沙汰にはならない

    こいつらの愚痴や不満を否定せずに、でも熱心に延々と聞き続けろ」

    松風「(めんどくせえ!!)」

    兵部「それと…何があってもチルドレンは解禁するな、何があっても…だ! 解禁したら何もかも終わりだ…!」

    松風「ど、どういう事なんですか!?チルドレンに何が…」

    その時ちょうどチルドレン達が生徒会室の扉を開ける

    薫「あたしたちがどうかした…!?」

    松風「あ、明石!!」

    兵部「どうして…ん!?」

     

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    チルドレンの後ろには、どよ〜んとした澪とカズラがいる

    松風「ま、まさか…」

    泣き叫ぶ澪とカズラ

    澪「もう長いこと私がメインの話がないよおお!!みんな嫌い◯んじゃえ◯んじゃえー!!」

    カズラ「私なんか一度も当番回がないわああーっ!!」

    薫「待機って言われてももう待てないよ!」

    紫穂「何が起きてるの!?」

    兵部「…話は後だ!今はその時間がない!」

    そう言って走りだす兵部「エンプレスは発症したエスパーに接触するなよ!?松風、くれぐれも指示通りに!!」

    薫「京介!?」

     

    兵部「(侵入したのは敵のエージェントじゃなかった!ブラックファントムのネットワーク端末だ!!つまり…

    原因は僕が持ち込んだ結晶サンプル!!それをうっかりどこかに落としたらしい!!

    要約すると犯人は僕!!なんという叙述トリック!

    たぶん拾った誰かがケースから出したんだ パティはそれに感応して結晶と共鳴してしまった

    その波動がティムとバレットに飛び火して、共鳴が次の共鳴を生みローカルネットワークが形成されてる!

    今の所まだブラックファントムには繋がっていないがこれ以上広がったら…皆本にバレる!!)」

     

     

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    バレた時の事を想像する兵部

    悪い顔をしている皆本「おやおやあ〜?それはまた迂闊ですねえ兵部さん〜?

    いつもいつも僕の事をダメ人間扱いしてくれてた割に…ご自分がこのザマでいらっしゃいますかああ〜?

    いやあ驚きましたね〜 これはやはり蕾見管理官にもご報告しませんと〜、お姉さんのご意見を聞きたいですよね〜?ひゃっひゃっひゃっ」

    兵部「やめろおおー!!貴様に知られただけでもダメージでかいのにあのクソ女にまで!!」

    皆本「やめろ?貴様? おやおや〜?言葉遣いはそれでいいんですかあ〜?セイイットアゲイン?」

    兵部「てめ…」

    皆本「てめ?」

    頭を下げる兵部「…く…くそ…!や…やめてください皆本さん」

    皆本「ひゃーっははは!!言ったよ!?こいつ言っちゃったよおおー!!」

     

    想像は終わり、兵部は階段で膝をつく「う…うぐぐ…!!もう◯ぬしか…ってなんだこのダメすぎる思考は…!?

    こいつは…!!僕自身にも例の結晶の影響が…!!高レベルエスパーが4人接続してネットワークの出力が増した上に

    この僕にこれほどの影響するということは…ええと… いかん、思考の焦点がぼやけてきやがる…!

    黒い感情に飲み込まれるな…!!つまり多分これは…」

    その時、またも想像皆本が現れる

    「いやいや簡単なことですよ?要するにキミは永遠の中二病で大きなお友達でダメ人間ってことですよ〜?」

    兵部「う…うるっせえ!!黙れ!!」

    超能力で階段の一部を壊してしまう兵部「はっ!い、いかん…!! ん?」

    破壊された階段の辺りに何か影が見える

     

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    そこにいたのは桃太郎「ナ…何ダヨイキナリ!ソンナ怒ルコトナイジャン!!

    ヒマダカラチョットノゾキニキタクライノコトデ…動物虐待カヨ!?」

    兵部「桃太郎!お前…よく来てくれた!!心の友よ!!」

    桃太郎「ウワッ、ナ…ナンダ!?」

     

    壊した階段の所に使用禁止の紙を貼り、話し合う為に理科室へ移動する兵部

    話の経緯を聞いた桃太郎「ナルホド…ソレデ昼休ミマデニ結晶さんぷるヲ回収シナイトオ前ハ社会的ニ終ワルンダナ?」

    兵部「こ…この事は誰にも言うなよ!?パンドラのメンバーにもチルドレンにもだからな!?」

    ひまわりの種を食べている桃太郎「おっけー♪」

    兵部「軽いな…大丈夫か本当に」

    桃太郎「僕ノてれぱしーニハ結晶ノ力ヲ弱メル効果ガアルノハ確カカ?」

    兵部「ああ、ネットワークは人間の脳に合わせてあるからお前には影響がない

    お前の精神波を受信する事でこっちの波長も少し変調される 僕にはそれで十分な余裕が生まれるのさ しばらくそばにいろ」

    桃太郎「デモちるどれんガ巻キコマレタラ…ぶらっくふぁんとむニ気ヅカレテカオルガ奪ワレル可能性モアルゾ?

    僕ハちるどれんニツイテタ方ガヨクナイ?」

    兵部「それは大丈夫だ、その前に僕がカタをつける それに最悪の場合でもクイーンを渡しはしないよ

    もし本体のネットワークが事態に気づいて接触してきたらこっちから精神攻撃する事もできる

    それより問題は…誰かにこの失態を知られる事だ!!特に皆本!!」

    桃太郎「京介オ前…小サイ!!人トシテ小サイ!!」

    兵部「黙れげっ歯類!!」

    桃太郎「デ、結晶ハ間違イナクコノ部屋ニ?ドコニモソレラシイ気配ハナイケド…」

    兵部「室内かどうかは分からんが近くにある事は間違いないな

    でなければいくら油断していても、この僕の精神が影響されて汚染されるはずがない」

    桃太郎「(汚染サレルマデモナクねがてぃぶナ生キ方シテルケドナ)」

    兵部「しかし確かにこの部屋にはなさそうだ 理科室には立ち寄ってないからここで落としたはずはないし

    誰かが拾ったとしてもここに隠す意味はない… 上か…!!真上の教室!!」

    その時ちょうど授業終了のチャイムが鳴る

    兵部「急げ!!2時限目が終わった!!」

     

    場面はバベルに変わる

    薫からの報告を受けた皆本「…そうか、報告は分かった 君達は松風君の指示に従ってくれ!」

    薫「わかったって…それだけ!?ちょっと待って皆本…」

     

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    通話を切る皆本「状況の見当がついた…!これは…兵部に灸をすえるチャンスだ!」

    ニヤッと微笑む皆本

     

    次回、絶対可憐チルドレン 413 へ!!

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    411st sense. 姿なき侵入者(3)

     

    元メンバーにブラックファントムの魔の手が忍び寄る…

    まず調べようとしたパティが意識を乗っ取られるが

    ちょうど兵部もいて無事正気を取り戻す

     

    1時限目終了のチャイムが鳴る

    それと同時に薫達の教室に入る兵部と松風とパティ

    先生「な…何か用かね?君たち授業はどうし…」

    ヒュプノをかける兵部「ご心配なく、我々は生徒会の者です 職務遂行中ですので先生はお気になさらず」

    そそくさと去っていく先生「あ…そう、生徒会なら仕方ないね」

    兵部「ご協力感謝します」

    どんな生徒会だよ…と思う松風「(やりたい放題だなこの人)」

    パティ「(絶対白学ランと日本刀が似合う…!)」

    薫「!! パティ!!もう大丈夫なの!?」

    みんな駆け寄っていく

    パティ「ええ、心配かけたわね でも今はそれより…あなた達に用があるの ちょっと来て」

    いつもより目つきの悪いバレットとティムの方を見てそう言うパティ

    松風に聞く薫「なに?どうしたの?」

    松風「え、いやそれが…」

    兵部は言うなというジェスチャーをしている

    松風「あ、あとで説明する!今は僕らに任せて 君達はえーと…コード502で頼む!」

    チルドレン「!! コード502…!」

    松風「じゃ!」

    2人を連れて出ていく松風達

     

    生徒会室へと廊下を歩く

    兵部「コード502…調査進行中につき待機せよ…か 判断として悪くない だがまずい事をしてくれた」

    松風「でもまだ何が起きてるのか不明だし チルドレンは巻き込まない方が…」

    兵部「学校全体が危険かもしれないんだ あの子達が動いて敵を刺激しないようにって…

    君はまだ彼女達をよく知らないようだな チルドレン達はね…バベルの任務用暗号なんか憶えてるわけないだろう!」

    ずっこける松風

     

    教室に残った薫達は…兵部の言った通り

    薫「502ってなんだっけ」

    葵「それは…何やっけ」

    紫穂「さあ?」

     

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    皆本に電話をかけて聞く薫

     

    生徒会室へ着いた一同

    兵部「…というわけで僕としてはバベルが介入してくる前に調べを済ませたい 協力してくれたまえ ティムくんバレットくん」

    パティ「記憶はなくてもあなた達が昔ブラックファントムと関わってた事は知ってるわね?

    実を言うと私も同じ境遇なの さっき私に起きた事も多分…ブラックファントムが関わってる あなた達にも何か異状はない?」

    ティム「ケッ」

    パティ「ケッ? 今ケッって言った?」

     

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    ティム「…あー聞こえちゃった? なんかー、同じカテゴリーに入れられるのムカつくなーって思って 腐女子と」

    パティ「はあ!?」

    松風「お、おいティム何を…」

    兵部は静観している

     

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    一方バレットは…涙を流しながら叫ぶ「すいません!!本ッ当すいまっせん!!オタクですみません!!キモくてすいませッッ!!」

    ビックリする松風「わっ!?」

    ティム「オタクは別にキモくねえっ!!」

    バレット「でも世間一般から見たら…俺達の趣味って肩身が狭いってゆーか…」

    ティム「世間一般ンン!?無知蒙昧で理解できないものを排除するクズどもだ!!」

    呆気にとられる松風とパティ「なにコレ」

    兵部「君達、ちょっと質問に答えろ 問い1!!知らない美人がにこやかに近づいてきた 彼女の目的は?」

    バレット「オタクがキモくて憎いのでゼロ距離から銃撃する為」

    ティム「オタクを理解できない愚民なので社会から抹◯する為」

    兵部「問い2、このコップの水は?」

    半分ほど水が入ったコップを見せる兵部

    2人「半分しか残ってない」

    兵部「間違いなさそうだ こいつら…ネガティブな感情が増幅されてる」

    バレット「萌えてすいません 買い支えてすいません!!」

    ティム「オタクこそ紳士!!一般人は愚民!!」

    パティ「なんて嫌な攻撃…!」

    松風「攻撃とは限らない イヤガラセとしてはいいが真面目な悪の組織のする事か?」

    兵部「僕はするけどな」

    松風「じゃあこれは単に近くに敵がいる副作用?」

    パティ「ブラックファントムの目的は他に…?」

    兵部「(カギは奴らのネットワークだと思うが…)」

    レアメタル結晶のシミについて考える兵部「(もしかしてあれは…感応する際に負の感情を刺激する為のものか…?ありそうな事だ

    心の闇を増幅する事でネットワークを強化する…憎悪や劣等感は手っ取り早く人間を支配できるから…

    …!! そうか!!わかったぞ この事件の真相が!!このままではマズい!!危険なんてレベルじゃない…!!)」

    バレットとティムは変わらず負の感情を出しまくっている

    その時、松風に皆本からの通信が入る

    兵部「!! 皆本からの非常通信か!?代われ!!」

    皆本「どういう事だ兵部!?何が起きてる!?」

    兵部「フ…フン、お前には関係ない」

    皆本「そうはいかん!判明している事があるなら説明しろ!でないと静観はできない!」

    兵部「…それは…く…詳しく話しているヒマがない だがこれだけは言える 今お前達が来れば事態は最悪だ ここは一旦僕に任せろ

    心配は無用だ 子供達に危害が及ぶ前にカタをつける」

    皆本「…ひょっとしてブラックファントムがらみなのか?」

    兵部「…まあ当たらずも遠からずだな」

    皆本「(なんだ?兵部のこの物言いは?何かひっかかる だが…)

    …いいだろうわかった、少し待つ」

    兵部「それが賢明だ」

    皆本「だが昼休みまでだ!それまでに事態が収拾して松風君からの事情説明がなければ我々も介入する!」

    兵部「…まあよかろう、好きにしろ」

     

    バベルの職員に向け、超能力テロへの対処準備作戦を指揮する皆本

     

    教室の薫達

    薫「…パティの次はティムとバレット…」

    澪「もう休み時間終わっちゃうー」

     

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    その時、頭に違和感を感じる澪とカズラ

    澪「…う!?」

    カズラ「なんか…」

     

    次回、絶対可憐チルドレン 412 へ!!

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