409th sense. 姿なき侵入者(1)
ブラックファントムの襲撃を退けた松風たち
その時、ギリアムはクローンの口を通しパンドラに宣戦布告ともとれる発言をする
海上をゆくパンドラ
兵部の手にはブラックファントムの人造レアメタル結晶
真木「パンドラは今年に入って既に数回奴らと交戦してますが回収できた結晶は今のところそれだけです」
兵部「ふん…お互い政府や紛争で混乱している地域が狩り場だ この先も商売敵として何度も会えるだろう」
真木「ただ…いつも我々が勝つとは限りません」
紅葉「あっちはエスパーを使い捨てにしても平気 5人倒してもウチのエスパーが1人やられたら割に合わないわ」
葉「ち…やられる奴がドジなんだよ あんな量産機エスパーなんかに…」
九具津「量産機馬鹿にしちゃいけない 戦いは数だよ」
パンドラの設備と技術では分析に限界があるらしい
真木「今気になってるのはこのシミです 基本的には純度が高い方が感応力は高いはずです
大量生産で品質が落ちているだけかもしれませんが 目的があって意図的に仕込まれたのかもしれません」
兵部「ふむ、それで?」
真木「至急複数のサンプルを比較分析するべきです それもちゃんとした設備と技術者で」
兵部「ならそうすべきだろう」
紅葉「よかった、じゃあお願いね少佐♡」
一瞬止まる兵部「…え?」
真木「バベルにはその全てがあります 連中にそれを渡して分析データも共有するよう要請しておいて下さい」
兵部「ちょっと待て何で僕が!?」
真木「なんでって…少佐がするべきでしょう」
紅葉「バベルと1番仲良しだし」
兵部「誰が誰と仲良しだー!?」
真木「直接頼むのが嫌ならさりげなくチルドレンに託すとかうまくやって下さい」
強い口調で詰め寄る紅葉「毎日フラフラ学校に遊びに行ってるんだからそれくらいしてくれてもいいでしょ!?」
そして兵部は生徒会室にいる「…まったくあいつらは…!!僕を誰だと思ってるんだ!!あーもうまったく…!育て方間違えた!!特に紅葉!!」
その時、副会長が花瓶に花をさして持ってくる「お…おはようございます兵部生徒会長!朝からいらっしゃるなんて…」
兵部「君こそいつもこの時間に?早いな」
副会長「は、はい大抵は 毎朝お花を活けて少しお掃除してます 兵部さ…いいえ会長がいついらしてもいいようにと…」
兵部「そうか…ありがとう えーと…副会長」
副会長「金城です おぼえてください」
生徒達が続々登校してくる
松風の姿を見つけたティムとバレットが声をかける「松風…!お前…もういいのか!?」
松風「え、何が?」
無人島の事件にて松風が第三艦橋を250針縫ったと聞いているらしい
松風「そ、その件か いやちょっと挟まれただけだから てか250針ってそれもうコナゴナじゃねえか」
ティム「とにかくお前のこと見直した…!」
バレット「急に出てきたノーマルのくせにチルドレンの指揮官なんてと思ってたけど 股間を挺して戦うとは立派だ!いや股間じゃなくお前が!」
2人「お前には影チル3号の名を送ろう!特別に!」
松風「気持ちは嬉しいが!そっちのメンバーでしかもなんかお情けっぽい!!
(でも俺のこと少し認めてくれたんだなこいつら… 本人達は記憶が曖昧だけど元々はブラックファントムのエージェントにされてたって…
だからこそ救ってくれたチルドレンへの思いも強いんだろう)」
3人はこれから一緒にがんばろうと気合いの声をあげる
そこにパンドラ生徒達が登校してくる
松風を指差し笑う澪「敵に股間を攻められて全裸であえいでいた男だ!きゃはははっ」
吹き出す松風「何てコトを言う!?ていうか学校でそういう話しないはずだろ!!」
澪「下ネタだから?」
小声で言う松風「任務…いやバイトの話!!もちろん下ネタも誹謗中傷もだ!!」
カズラ「やだもー股間とか全裸とか…ねえパティ」
何か様子がおかしいパティは睨みつけて言う「…なんで私にそれをきくわけ?」
カズラ「へ?いや別に他意は…」
パティ「じゃあ何?私が食いつきそうだと?男子の股間とか尻とかちくびの話だから?」
カズラ「いや尻とかちくびの話はしてない…」
パティ「私が腐っているから!?下ネタや男子のカラミが大好物だと!?よく知りもしないのに上から目線!?」
カズラ「いや上からとかそんなつもりは」
ティム「なんだ…?」
パティ「一般人の色眼鏡!?バカにしないでくれる!?私の趣味がどうだろうととやかく言われる筋合いは…」
キレたパティの右手は能力を使いそうになっている
カガリ「お…おい!?」
その時、後ろから登校してきた薫がその手を掴む「ちょっと? おはよ どうしたの?」
正気に戻った様子のパティ「明石…さん あれ?私… ちょ…ちょっと顔を洗ってくる…!」
薫「? …パティ?」
紫穂「何今の あの子超能力使いそうになってなかった?」
カズラ「う…うん どうしたんだろ?」
葵「具合悪いのかな」
下駄箱を開いたパティがフラつきその場に倒れる
一同「パ、パティ!?」
薫「どうしたの!?しっかりして!!」
松風「医務室へ!!」
うなされている様子のパティ「う…」
次回、絶対可憐チルドレン 410 へ!!







