【ネタバレ】BabySteps ベイビーステップ 394 感想【注意】
#394 意志
いきなりブレイクした栄一郎
続いて栄一郎のサーブゲーム
栄一郎のサーブはセンターへ、リターンするアルバー
攻める栄一郎「(前にいる分、速く動く…前(ここ)がグランドスラムで戦う為の主戦場なら…ここで結果を出し続ける!)」
アルバー「(くそっ…ただでさえ展開が早いのに更にこうも守備位置が前だと…対応が遅れて何をするにも後手に回る…)」
フォアハンドでクロスに決める栄一郎「よしっ」
15ー0
アルバー「(この前、対戦した時のマルオとは明らかに違う…
いや…あの時から素早い対応力…折れないメンタル…底知れない怖さはあった だからって…たった7か月で…何があったんだ!?)」
試合は進んでいく
最後はアルバーのアウトでファーストセットは6ー3で栄一郎が獲る
すぐさまノートに書き込む栄一郎
「(よし…!攻撃が多彩なアルバーのテニスが単調になってきた 早い展開を打開するのに得意のフォアに頼るしかなくなってるからだ…
ただ、このテニスは俺の消耗も激しいから本戦まで戦うんなら少しでも早く終わらせたい)」
タイムがかかり、セカンドセットがアルバーサーブで始まる
アルバー「冗談じゃねえ…このままやられてたまるかよ…」
サーブはワイドへ、リターンする栄一郎
下がるアルバー「(1歩下がって展開の早さに対応する…)」
それを見た栄一郎はフォアハンドで山なりのスピンをクロスに打つ
アルバー「(今度は遅い…しかも強いスピン…!)」
前に出る栄一郎
アルバー「(更に深い…体勢が整わない内に前に詰められた…クソッたれ…こっちはもう2年も下部ツアーを回ってんだよ!)」
栄一郎のサイドをストレートに抜くアルバー「よし!」
栄一郎「(今までなかった決められ方…俺の守備位置に対応してきてる)」
ガットを直しつつ一息吐く栄一郎「(ここでこっちも1度守備位置を下げる手もある それでアルバーがタイミングを崩せば撹乱させられるかもしれない…
…だけどそれは一時的にアルバーを欺くだけ 俺が後ろに下がればアルバーには “相手を下げられる” という希望が生まれる
そうなった時、自分が “逃げ” てたと気付く…それじゃこの先は勝てない!)」
続いてのアルバーのサーブもワイドへ
バックハンドでリターンする栄一郎「(ここはたとえ苦しくてもこの守備位置で勝ちを見出す!)」
しかしこのポイントはアルバーのフォアハンドにやられる
栄一郎「(俺だって前にいる分、速く動いて早くアイディアを出さなきゃいけない…
その為にどうしても必要なのは…この位置で戦い続けて得られる経験とデータ…)」
セカンドセットの最初のサーブゲームはお互いキープし合う
栄一郎「(1球でも多く、あらゆる状況の対応策を蓄積して…できるだけ瞬時に最善策を選択できるように…
その成功と失敗の積み重ねが…)」
お互いキープをし続けて、セカンドセット第7ゲーム…
ドロップショットを打つアルバー
集中してよく見えていた栄一郎は追いついて決める
栄一郎「(アイディアを増やして 思いつく時間を早める!)」
諭吉「ついにブレイク!」
栄一郎「(もっと効果的なアイディアはないか検証し続ける…もっと強く正確には打てないか追求し続ける…
この方が絶対 目先の勝利を追うより確実に勝てる!それを信じて頭をフル回転して速く動く!
プロとして世界で勝ちたいなら…本当にあのレベルで勝ちたいならこれをやり続けるしかない!)」
最後は栄一郎のフォアの逆クロスで試合は決着する
カウントは6ー3、6ー4
栄一郎「よし!」
試合後の握手をする2人
去っていくアルバー「(ここまでの奴だったってことか…)」
大林「確かにチャレンジャーレベルって言われてる全日本選手権でベスト4に入っただけはあるな」
諭吉「いやあの時より確実に強くなってますって」
栄一郎の試合を見ていた様子の王偉
ナツの元に行って喜ぶ栄一郎
久々の試合で快勝して感覚を取り戻した栄一郎は…
翌日の2回戦、予選第2シードで日本ランキング17位・世界ランキング427位の川越革(28歳)と対戦し…
6ー4、3ー6、6ー2のフルセットで勝利
更に翌日、予選の決勝
ここ最近苦しんできた世界ランキング上位の海外勢、アッピア(イタリアの22歳・780位)にも6ー3、6ー2で快勝し
ノーシードから圧巻の本戦進出を果たす
栄一郎はこの予選3試合で
今までに経験したことのない進化を実感していた
次回、BabySteps ベイビーステップ 395 へ!!
#395 チャレンジャー本戦