【ネタバレ】ニセコイ 218 感想【注意】
第218話 ナンダカ
天駒高原に到着した千棘「…ここが天駒高原… …不思議
全然覚えてるわけじゃないのに どこか懐かしい気分になる…
(…ここが私達の出会った場所… 私と楽と小咲ちゃんと万里花に羽さん そして…私達が何か “大切な約束” をした所…
…とはいえあんまし実感湧かないんだけどね 覚えてない事の方が多いんだから仕方ないんだけど…
ここで何か思い出せるか分からないけどとりあえず色々調べてみないと 何かきっかけがあるかもしれないし…)」
場面は楽の家
準備を終え、出発しようとする楽
そこへ走ってやってくる羽「…楽ちゃあ〜ん!千棘ちゃんの居場所が分かったってホント!?」
楽「羽姉」
天駒高原にいると話した楽
羽「…そっかぁ天駒高原に…とゆうことは10年前の…」
楽「多分な あいつが今、何を考えてんのかは分かんねぇけどとにかく今から行ってみるよ かなり遠いから帰りは明日になると思う」
羽「分かった 気をつけて行ってきてね
う〜夏期講習さえ無ければ私も付いて行くんだけど〜…」
楽「仕方ねェだろ 羽姉は社会人として働いてんだから
心配すんなって 今度こそあいつを取っ捕まえて色々聞いてくっから 羽姉の分も叱っといてやるよ」
羽「…ねえ楽ちゃん もしかして “決めた” の…?」
楽「…? あ」
以前、羽に言われた事を思い出した楽
“楽ちゃんが自分にとって1番大切な人をちゃんと決めたら その時は私の知ってる事を全部教えてあげる”
楽「…ああ、決めた」
羽「…うん…そっか… なら私も約束を守らないとね 10年前の話…聞いていく?」
楽「…いややめとくよ 羽姉の言う通り、大切なのは今のオレの気持ちだろ?それでももし知りたくなったらその時改めて聞きにくるよ」
羽「…そっか… …楽ちゃん、ちょっとペンダント貸して」
ペンダントを受け取った羽は夜を呼ぶ
すぐさま現れた夜「了解」
そして目にも止まらぬ速さでペンダントを…
すると鍵穴から星形の鍵先が出てくる
楽「!!」
先の折れた自分の鍵と合わせる羽「…これがペンダントに詰まっていた物の正体」
楽「…」
羽「…覚えてないのも無理ないね コレ、楽ちゃんの友達が興味本位で開けようとしてこうなっちゃったの 当時は楽ちゃんと大泣きしてたんだけど
楽ちゃんが誰か大切な人を決めるなら過去を計算に入れて欲しくなくて黙ってたの
決めるなら本当に今、大切に想っているかで決めて欲しかった だから楽ちゃんが忘れてるなら黙ってようと思って…
ううん違うか 本当は 私の事を選んで欲しくて黙ってただけかもしれない…
その点はきっと万里花ちゃんも同じ気持ちだったんだろうなぁ…」
楽「…」
羽「ほ〜ら何て顔してるの!?私の事はもう気にしないって決めたでしょ!
ともかくこれでそのペンダントは本物の鍵さえ刺せば開くようになったわ ちなみに中に何が入ってるかまでは私も知らない
何が入っているのか 誰が約束の相手なのか 後は楽ちゃん次第…かな
それじゃあ行ってらっしゃい楽ちゃん たった1人の姉として遠くから応援してるわ 頑張ってね」
楽「…おう、ありがとな羽姉 行ってくる!」
出発する楽を見送った羽
夜「これでようやく終わりか?首領羽」
羽「…うん そうだね ようやく本当に…」
空を見上げる羽「…頑張れ楽ちゃん 大好きだよ」
日は暮れていき…到着した楽・小咲・集・るりの4人
楽「新幹線に電車にバスだからな すっかり暗くなっちまった」
集「ここが約束の大地かぁ…暗くて何も見えん!!」
楽「真面目にやれよ集 観光に来たんじゃねぇんだから」
るり「さっきそこの宿泊施設で聞き込みした感じだとやっぱりここに来てるみたいよ さっき外で見かけたって人が数人いたわ」
小咲「千棘ちゃん目立つからねぇ 美人でハーフで金髪でリボン…」
楽「とにかくこの山のどっかにいるのは間違いねぇってことだな」
るり「とはいえこの辺の山一帯でしょう?この人数で見つけられるかしら…」
楽「ここまで来ちまったんだ、やるしかねぇだろ 手分けして探そうぜ
もう夜だし4手に分かれるってのも危ねーよな 2人ずつで2手に分かれて探すか」
集「! はいはーい!では僕はるりちゃんと一緒に探そうかな!るりちゃんも僕と一緒だと嬉しいでしょ〜!」
るり「そうねそうしましょうか」
集「あの…最近丸くなってませんか?」
るり「何の話?」
楽「じゃあオレは小野寺とだな、行こーぜ小野寺!」
小咲「うん!」
2手に分かれて探し始める一同
小咲「…やっぱりダメ 千棘ちゃん電話出ないや」
楽「つーか電波が無いんだな 本人を直接見つけ出すしかねぇってことか
地図によると何本か遊歩道があるみてぇだからそれにそって探そう ダメなら1度戻って合流して集達と相談だ」
小咲「分かった
(…なんだろう 気のせいかもしれないけど 一条君の表情どこか…)」
楽「ん?心配か?小野寺 大丈夫、絶対見つかるって 今度こそ捕まえて心配かけたこと謝らせてやろーぜ!」
小咲「え ああうん… …ねぇ一条君 その…」
その時、小咲の目に人影が映る…
小咲「待って一条君あそこ…!」
楽「え!?まさかもう見つけ…!!」
そこに立っていたのは…クロード
楽「…メガネ!?なんであいつがこんなとこ…」
小咲「あの人って…確か千棘ちゃん家の偉い人だよね?どうしてここに…」
楽「…小野寺 悪い、ちょっと先に行ってて貰えるか?」
小咲「え!!で…でも…大丈夫なの!?あの人すっごく恐い人なんでしょ!?もし危ない目にあったら…」
楽「大丈夫だよ、ちょっと話すだけだって あいつが用があるのは多分オレだけだ 話が済んだらすぐ追いつくよ、本当だ」
小咲「…本当に危ないことしない?」
楽「しないしない それに2人で足止めくって結局千棘に会えなかったらここまで来た意味ないだろ?1人にさせて悪いけど頼むって」
小咲「…分かっ…た…」
心配そうな表情のまま先に走り出す小咲
クロード「…逃げ出さんとは殊勝だな」
楽「…どうしてあんたがここに?」
クロード「…知れた事 貴様をお嬢に会わせんようにする為だ」
楽「…あんたは千棘がいなくなった理由を知ってんのか?」
クロード「それを教えると思うのか?」
楽「…悪いけどオレはどうしても千棘に会わなきゃならねぇ そこを通しちゃくんねぇか?」
クロード「それは無理な相談だな 今ならまだ痛い目を見ずに済むぞ小僧
そもそも貴様は何のつもりでここまで来た?お嬢の友人としてか?それとも “ニセモノの恋人” としてか?」
驚く楽
クロード「何を驚く、私が知らんとでも思ったか?私を甘く見るな
私は以前から誠士郎に貴様の事を調べさせていたが奴には甘い所があるからな 私は私で独自のルートで貴様の事を調べていたのだ
だが勘違いするな、今更ニセモノの恋人だった事を咎めるつもりはない 問題はもっと別にある…
他にも色々知っているぞ?貴様が身の程知らずにもお嬢ともう1人の女との間で揺れている事とかな」
楽「(そんな事まで!?)」
クロード「(そしてお嬢が貴様の元から離れた理由も…
お嬢には酷なことだが お嬢にはこのまま失恋したと思い込んで頂いていた方がいいだろう
こいつがどちらを選ぶつもりなのかは知らんがお嬢に会わせる事でもしもがあってはイカン
お嬢がどれ程このガキの事を好いていようと私は認めん…!!こんな男がお嬢にふさわしいわけが無い…!!)」
楽に銃を向けるクロード「貴様をお嬢に会わせるつもりはない、帰れ そして2度と近づくな」
楽「…そう言われて、はいそうですかって帰れるかよ オレはあいつと会って話すまで絶対に諦めねぇ…!!」
引き金にかけた指に力を入れようとするクロード「…そうか ならば今ここで…」
その時!!
楽の前にやってきた鶇「お待ち下さいクロード様!!」
次回、ニセコイ 219 へ!!