痛い話 ブログ

いろんな話題を勝手に収集しまくるブログ。おもしろい、たのしい、痛い、めずらしい、注目されている、されていないを関係なくまとめてます。

    ニセコイ

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    【ネタバレ】ニセコイ 214 感想【注意】

    第214話 イドコロ

     

    終業式のため、体育館へと移動を始める生徒達

    小咲「あ…えーと…るるるりちゃん!私ちょっとお手洗い行ってくるね!」

    るり「…え?でももうすぐ終業式始まるわよ?」

    小咲「うんゴメン、すぐ戻るから先に行っててくれる…?」


    楽「…なぁ集、オレちょっとトイレ行ってくるわ わりーけど先に体育館行っててくれ」

    集「え?おー了解… あ…だったらオレもついでに行っとこうかな〜」

    楽「え!?あっでも…オレ腹痛ぇから長くなるかもしんねぇぞ!?いやむしろコレ保健室行った方がいいかもしれん

    あいでででー やっぱ保健室行ってくるわ!!」

    集「え?あー…おー…お大事に…?」

     

    顔を見合わせる集とるり「??」

     

    屋上へと来た楽と小咲「…っハァ〜キンッチョーしたぁ〜!!」

    小咲「ドキドキしたね〜誰かに見つかったらって思うと…私こんな風に授業とか行事サボった事なんてないからまだドキドキしてる」

    楽「オレだってこんな事ほとんどした事ねぇよ…」

    小咲「…後でバレたら怒られちゃうよね」

    楽「おう、そん時は全力で謝ろう」

    顔を見合わせて軽く笑う2人

    小咲「正直、一条君には止められるかなって思ってた 一条君真面目だし」

    楽「オレの方こそ意外だったぞ 小野寺がこんな提案してくるなんて

    …なにか理由があるんだろ?でなきゃ小野寺がこんなこと言い出すわけねぇから…」

    小咲「…うん…そうだね… こうでもしないと一条君と2人きりで話せないような気がしたんだ

    終業式の後に皆で相談する事になってたし 一条君も最近はずっと暗い顔してたし…ホントはずっと話したかったの

    千棘ちゃんの事」

    少しがっかりする楽「(あーうん だよね 何も期待してないしてないぞーっと!!)」

    小咲「…どうしていなくなっちゃったんだろう 何か悩み事でもあったのかなぁ…」

    楽「…さぁな 今の時点じゃ分からねぇ事ばっかりだよ… 小野寺は千棘と仲良かったもんなぁ」

    小咲「うん 千棘ちゃんが日本に来て以来ずっと一緒だし

    …千棘ちゃん 自分の意志でいなくなっちゃったんだよね

    もし何か悩んでたんだとしたら私…何にも気付いてあげられなかった もし気付いてたら…私…」

    楽「…それはさすがに考えすぎじゃねぇか?そんな大事な悩みがあるならきっとオレ達の誰かに相談してくれてただろうし…」

    小咲「千棘ちゃんに最後に会ったのって一条君なんだよね?」

    楽「ああ オレと別れた後つぐみに “今日は疲れたから寝るわ、起こさないで” ってメールがあったきりで

    直接会ったのはオレで最後みてぇだ」

    小咲「…どんなこと話してたの?」

    楽「う〜ん…でもホントたわいもねぇ話しかしてなかったと思うけど…

    あ、そういえばあいつ 小野寺のことをいっぱい話してた気がするな」

    小咲「…私のこと?」


    楽「ああ よく分かんねーけど急に小野寺のことどう思う?って聞いてきて 本当に素敵な人だよねって…

    あいつもホント小野寺のこと好きだよな〜 小野寺のことずっと褒めてたよ

    あんな素敵な女の子はそうはいない 泣かせたら許さないわよって…」

    小咲「…千棘ちゃんが…そんなこと…

    (…? 泣かせたら許さない…? どうして千棘ちゃんそんな話…)」

     

    ni214-1

    この前の屋上での告白の後の千棘の反応や、恋の話をした時の事など…が思い浮かぶ

     

    ni214-2

    小咲「(まさか 千棘ちゃんまさか 千棘ちゃんの好きな人って…

    やっぱりあの時、千棘ちゃんは聞いてた…? だとしたら千棘ちゃんがいなくなったのは…)」

    その時、楽の携帯電話が鳴りビクッとする小咲

    楽「オレのだ、集とかかな… !! 千棘の親父さんから…!! …もしもし」

    アーデルト「やぁ楽君、随分待たせてしまってすまないね ようやく千棘の居所が分かったよ 約束だからね、君にも伝えておこうと思って

    ただ先に言っておくと 彼女が今、君に会いたいと思ってくれるかは保証できない

    それでも会いに行くと言うのなら私は止めはしないよ 彼女が今いるのは…」


    場面はその千棘へ…

    ニューヨークのとある高層ビルの中

    終えた仕事を渡しに社長室に入る千棘「はいママ、頼まれてたデータの整理と入力終わったよ」


    華「ん、ありがと そこ置いといて 次はコレお願い

    ここの資料を元にサマリーの内容を分類して項目にそって評価しておいて クライアントの指定の確認もお願いね」

    千棘「りょーかい」

    周りの社員達はざわついている「…すげぇ あれがマダムフラワーの娘さん?」「オレ達が3日でやる仕事を半日で…やっぱ華さんのちだな…」

     

    ni214-3

    軽いため息をつきながら歩く千棘「(…今頃皆どうしてるかな 勝手に飛び出してきて きっと怒ってるだろうな…)」

     

    数時間が経ち…再び社長室に行った千棘

    華「…さて、そろそろ休憩にしましょうか コーヒー入れてくれる?

    流石、仕事の覚えが早いわね このまま秘書として採用したいくらいだわ」

    千棘「…ありがと ゴメンね、いきなり転がり込んじゃって」

    華「いいのよ気にしなくて あなたがただ落ち込んで何もしないようだったら追い出してたかもしれないけど

    あなたは自分がここにいられる分はしっかり働いてるし 何より私もあなたに会えて嬉しいしね

    それで?あなたこの先どうするの?」

    千棘「…まだ色々考え中かな もう少しだけここに居させて欲しいんだけど…」

    華「…好きなだけ悩むといいわ 恋は女の子の一生の悩みだもの

    それにあなた、将来やってみたい事も見つけたんでしょ?

    一昨日あなたに会わせた人を覚えてる?あなたの事を筋が良いって褒めてたわ 自分の所で見てあげてもいいって

    時間はまだ少しあるわ 元居た所へ戻るか、新しい道に進むか

    注意喚起とアドバイスはするけれど 基本的に私はあなたの意志を尊重するわ」

    千棘「…ありがとうママ」

     

    考える千棘「(…元居た所へ戻るか 新しい道へ進むか…

    …戻れないよ いっぱい考えたけど…

    楽と小咲ちゃんが両想いだって分かった以上、邪魔なんてできない

     

    ni214-4

    2人を祝福したいけど それも…できそうにない

    だって…やっぱり楽が好きだから でも小咲ちゃんのことも好き…

    2人が恋人になった後、何食わぬ顔で同じように学校に通う…?そんなこと…私には…

    万里花は知ってたのかな 2人が両想いなこと …なんとなく知ってた気がする

    全部知った上でそれでも諦めずに楽に向かって行ってたんじゃないかな…

    …ゴメン万里花 そんなに強くなれないよ

    楽も小咲ちゃんも純粋だし あんたに変えられなかった楽の気持ちを私が変えられるなんてとても…)」

    自販機のコーヒーを取ろうと少し前かがみになった千棘

    首にかけられた紐に結びつけられた鍵が出てくる

     

    ni214-5

    千棘「(鍵…約束の鍵… …もし私が楽の約束の女の子だったら

    少しは私のこと気にしてくれたりするのかな…)」

    そんな事を考えている千棘の少し左側にある受付の方から聞き慣れた声がする…

     

    ni214-6

    その方を向いて驚く千棘「(…どぅほ!?)」

    そこには楽と小咲

    次回、ニセコイ 215 へ!!

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    【最新話・ネタバレ・文字バレ・画バレ】

    ニセコイ 185話 ネタバレ


    『タタカイ』

    --------------------------------------

    御影から教えてもらった通路から
    万里花の家に侵入した楽達

    だが楽達の前に本田が立ちはだかる

    【後、詳細、画像更新】


    「ここは私が引き受けます
     2人は先に進んで下さい」


    「大丈夫なのかよ1人で…」


    「バカを言うな

     貴様が残った所で
     何の足しにもならんわ

     貴様は目的の達成と
     お嬢の安全だけを
     考えていればいいのだ

     分かったらさっさと行け!」


    「ああ!」

    千棘
    「気をつけてねつぐみ!
     ケガとかさせちゃダメだからね!」

    先を急ぐ楽と千棘
    本田は2人を止めない

    --------------------------------------


    「…随分あっさり
     通してくれるんですね」

    本田
    「…どうせ邪魔されるでしょうから

     あの2人程度であれば
     通常の警備で足りるでしょうし

     あなたを足止めする事の方が
     重要だと考えます」


    「過大な評価光栄です

     こうしてまみえるのは
     修学旅行の時以来ですね

     あの時は遅れを取りましたが
     今度はそうはいきませんよ」

    そう言って銃を取り出す鶇

    本田
    「…サイレンサー付き
     サブソニック弾倉
     弾頭は…麻酔ですね」


    「ご名答です
     体のどこに当たっても
     1発で無力化できる優れ物ですよ」

    本田
    「…なるほど、怖いですね…
     せいぜい気をつけるとしましょう」

    本田の袖からは鎖分銅が出てくる


    (なるほど…実戦では
     こちらが得物と言うわけか

     取りつかれたら
     ナイフで抜け出すのは難しいな

     さてどう攻めるか

     長柄と言えど
     リーチも威力もこちらが上

     間合いを保ちつつスキをうかがい…
     確実に当てて…)

    鎖分銅を回す本田に
    集中していた鶇だったが
    突然。本田が目の前から消える


    「!?」

    --------------------------------------

    次の瞬間、鶇の背後から
    蹴りを放ってくる本田

    蹴りをガードする鶇

    本田
    「ああ…やはりこれは止めますか
     流石です…」


    「くっ…!!」


    (速い!!)

    本田が蹴りの状態から
    鶇の周りに鎖を投げて捕えようとする
    だが鶇は跳んでかわす

    空中の鶇に対して
    鎖分銅で攻撃する本田

    それをギリギリで躱す鶇

    鎖分銅の威力は太い柱を
    破壊するほどのもの

    ニセコイ 1.png



    「なあ…!?」

    更に追いうちをかけてくる本田
    後ろに躱しながら麻酔銃を撃つ鶇

    それを鎖で弾く本田


    「…は…!?」

    本田
    「…何を驚いているんです
     音速も超えない矢弾落としなんて
     基本ですよ」

    本田の猛攻は止まらない
    それを躱しながら考える鶇


    「うっ…!」


    (これはリーチも威力も
     何の優位もあったものではないな
     接近して当てるしかない…!)

    --------------------------------------

    だが次の瞬間、鶫の足が
    鎖で捕えられてしまう


    「!!しまっ…」

    本田が捕えた鶇ごと
    鎖分銅を振り回す

    太い柱にあたりながらも
    鶫はその攻撃に耐える

    ニセコイ 2.png



    「ぐぅ…!!」

    それに耐えた鶇の足から
    鎖が外れていた

    鶇はすぐさま柱にナイフを刺し
    腕を固定して本田へと銃を2発撃つ

    それは本田の鎖に当たる

    本田
    (鎖だけをこの距離で…)

    --------------------------------------

    次の瞬間、鶇が跳んで来る

    本田に蹴りをいれようとする鶫
    だが蹴りをガードする本田

    鶇は接近戦で畳み掛ける

    本田は左腕から4本の鎖分銅を出して、
    5本同時に鶇を狙う

    鶫が全ての鎖分銅を弾く

    ニセコイ 3.png


    それには本田が驚いたような表情

    すかさず鶇が蹴りを繰り出す
    だが本田は躱し、後方へと下がる

    鶫の最後の蹴りが
    少しだけ本田はかすっていた

    --------------------------------------

    本田
    「…本当に末恐ろしい方ですね
     あなたは」


    「…こちらこそです」


    (麻酔を当てるスキが全く無い…)

    本田
    「…本当にお嬢様を救えると
     思っておいでですか?

     あなた方は何をする為に
     ここまで来たのですか?」


    「…橘万里花の母親の説得です
     橘万里花の処遇の改善を求めたい

     結婚の取り止め、
     可能なら凡矢理高校への復学を…

     お嬢は否定なさるでしょうが
     アレはアレで大切な友人なのですよ

     橘万里花がどう思っているかは
     分かりませんが…

     戻って来たいとは
     思っているハズです

     …まぁ私はあんな者の事は
     どうでも良いのですが」

    ニセコイ 4.png


    本田
    「…不可能ですよ、そんな事は
     
     母君様が…千花様がそのような話を
     受け入れるハズがありません

     よしんば受け入れたとしても…

     お嬢様が凡矢理高校に戻る事は
     絶対にあり得ません」


    「…!?…どういう事ですか?」

    本田
    「…やはり何も聞いていないのですね
     ならば教えて差し上げます お嬢様は…」

    本田が鶫に何かを話す
    それに動揺する鶫


    「…な…そんな…!
     それでは…橘万里花は…!」

    --------------------------------------

    次の瞬間、本田はが冷静に
    後ろ手でボタンを押す

    柱から弓が出てきて
    鎖が放たれる
    それに捕えられる鶫

    ニセコイ 5.png



    「ぐっ…!しまっ…」

    本田
    「…ようやくスキを
     見せてくれましたね

     あなたに本当の本気を
     出されてしまうと

     おそらく私では敵いませんので
     早めに拘束させて頂きます」


    (…なんという事だ!!
     私とした事がこんな…!
     
     申し訳ありませんお嬢…!
     一条楽…!

     どうか無事で…!!)

    --------------------------------------

    その頃、万里花は部屋で
    1人うずくまっていた

    その時、外が騒がしくなる

    窓から外を覗く万里花

    万里花
    「…楽様…?」

    そこには警備から逃げている
    楽と千棘の姿があった

    【後、詳細、画像更新】

    煽り
    「万里花の元へ、駆ける…!!」


    ニセコイ 186話 ネタバレに続く

    --------------------------------------

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    【最新話・ネタバレ・文字バレ・画バレ】

    ニセコイ 184話 ネタバレ

    『オヤクメ』

    --------------------------------------

    万里花を追い九州まで来た楽達

    楽達は御影の協力もあり
    万里花の家の前まで到着する

    だが家には入れない
    そこで千棘が外から叫ぶ

    千棘
    「万里花ァー!!
     いるんなら返事しなさーい!!」

    万里花
    「…なっ…!!」

    【後、画像追加更新】

    万里花が窓から外を覗く
    楽達の姿が目に入ってくる


    万里花
    「…なんで…御影?」

    口笛を吹いてごまかす御影

    部屋から出ようとする万里花だったが
    本田が立ちはだかる

    万里花
    「…どきなさい本田…!」

    本田
    「従えません 凡矢理高校の方との接触は
     禁じるとの母君からのお達しです」

    万里花
    「!?」

    --------------------------------------


    「…いきなり何やってんだよお前…」

    千棘
    「いや…これで万里花が出てきてくれたら
     話ができるじゃない?」


    「そりゃ分かるけどよ…」

    その時、千棘の声を聞いた門番達が
    ドドドッと扉から出てくる

    門番達
    「こらー!!
     君達屋敷の前で何を騒いどるんだね!!
     警察呼ぶぞー!!」


    「うわヤベェ!!逃げろー!!」

    小咲
    「すみませんでした~!!」

    その様子を窓から見ている万里花

    万里花
    (…楽様が…皆が来てくれた
     私の為に…?どうして…!)

    万里花
    「…御影、なして皆ば呼んだとよ
     こげん事ウチは望んでなか…!

     皆の来てくれたっちウチん状況は
     良うはならんのよ…!?

     むしろあん人(母親)が
     皆に何ばすっか…!

     やとに…なして…!」

    御影
    「…そがん事言われても
     説得力の無かやね…

     そがん嬉しそうな顔で
     言われてもな」

    万里花
    「…!!」

    ni184-1.jpeg


    御影
    「そいじゃあ私はこいで
     失礼するばい、アデュ~」

    万里花
    「あっコラ!みかっ…」

    --------------------------------------

    【楽サイド】

    なんとか逃げた楽達


    「…しかし参ったな、
     話すらさせて貰えないんじゃ
     どうしようもねぇぞ」


    「いっそ当日会場に乗り込んじゃう?」

    るり
    「バカ言わないで」

    その時、またドドドド…と足音が…
    その音の先には御影がいた

    御影が勢いよく千棘に抱きつく

    御影
    「ひっっっさしぶりば~い!!
     金髪美人のハーフさん
     元気しとったと~!?」

    千棘
    「キャー!!」

    千棘の髪に触れて
    ハーハーし始める御影

    御影
    「会いたかったとよ
     会いたかったとよ~

     相変わらずキレイな髪ばい
     陽だまりの香りのするばい」

    千棘
    「キャ~!!キャ~!!」

    ni184-2.jpeg


    御影
    「おおっと!!
     そこんおるんは!!

     可憐系清楚美少女
     小野寺さんやなかの!!

     相変わらず白玉のような
     お肌しとるばい!!

     ちょーそん柔らかさ
     確かめさせち…」

    小咲に飛びつこうとする御影を
    鉄拳制裁で止める鶇


    「…何をやっとるんだ貴様は」


    「とばしてんなー…」

    御影
    「…何ばすっとよ おっぱい様」


    「誰がおっぱい様だ!?」

    御影
    「いやーホントよう来てくれたばい
     また皆に会えてちかっぱ嬉しいと♪

     万里花んお母さんに会えんで
     困っとるとやろ?私

     に考えのあっけん!」

    --------------------------------------

    御影が皆を連れて移動する

    その先には城と地下で
    繋がっている通路があった

    御影
    「前に万里花に教えち貰った
     秘密の通路ばい

     昔は殿様とかの逃げるんに
     使われとったとさね

     万里花んちは歴史の古かやけん
     こげなもんが幾つも残っとうとよ

     正攻法じゃお母さんは
     絶対会ってくれんとよ

     やるんなら強攻手段しかなか
     ばってん…中々に危険な賭けばい

     中には本田さんもあるし
     警備ん人もいっぱいおる

     何より…捕まった時
     あんお母さんの何ばすっか
     分からん所のあるしね

     やめるんやったら今の内とよ?」

    楽達はみんな覚悟の
    決まっている顔をしている


    「…ここまで来て退き下がれるかよ
     オレは行く!
     こうなったらとことんやってやらぁ!」

    御影
    「人選はどうすっと?
     あんまり多いと目立ち過ぎるとよ?」


    「まずはオレと…」

    千棘
    「私も行くわよ!」


    「お嬢が行くなら私も行きます」

    小咲
    「わ…私も…」

    るり「あんたはやめときな足手まといよ」

    小咲
    「そ…そんなハッキリ…」


    「オレも残ろうかな~」

    るり
    「あんたはついてって
     オトリにでもなったら?」


    「ヒドイな~」

    御影
    「私もどうしても
     やらんといけん事のあるし…
     決まりっちゃね!」

    城の見取り図を渡す御影

    御影
    「お母さんは天守閣におるけん
     気ぃつけてな」


    「おう!色々ありがとな
     そんじゃあ行ってくる、
     また後で…!」

    中へと入っていく楽達

    小咲
    「…うう~せっかくここまで来たのに
     何の役にも立てないなんて…」

    御影
    「…フフ~ン
     そげな心配はいっちょん要らんとよ!

     残ったあんたらにも
     大~事な仕事のあるけん」

    小咲
    「…へ?」

    --------------------------------------

    地下の奥へと進んでいく楽


    「…暗いな」

    千棘
    「キャ!!
     ちょっと楽どこ触ってんの!?」


    「おい一条楽!!貴様闇に乗じて
     お嬢に不埒な真似を…」


    「なんもしてねーって!」

    千棘
    「ゴメン…枝でした…」


    「…しかしまさか
     こういう展開になるとはな…
     コレって普通に不法侵入だよな」


    「見つからなければ良いだけだろう
     潜入任務ならお手の物だ

     私の指示に従ってくれるなら
     お2人を必ず万里花の
     母親の元へ届けよう」


    (頼もしいな)

    --------------------------------------

    少し立ち止まる楽

    千棘
    「どうしたの?」


    「いや…改めて橘の母ちゃん
     徹底してるよなって…

     橘を連れ戻して
     たった2日で結婚させるだとか

     オレ達と会わせないように
     したりとか…

     オレ…そんな人を本当に
     説得なんてできんの…」

    楽の頭をはたく千棘


    「痛ぇし」

    千棘
    「なに弱気になってんのよバーカ…
     大丈夫きっとなんとかなるわよ

     あんたが教えてくれたんじゃない

     素直な気持ちを伝えれば
     応えてくれるかもしれないって…

     万里花のお母さんがどんな人なのか
     まだ分かんないけど、

     きちんと話し合えば
     きっと分かってくれるわよ

     私とママだって
     分かり合えたんだもん」


    「…おう、そうだな 行こう」

    千棘
    「うん!」

    先を急ぐ一行


    「お、ようやく少し開けた所に…」

    --------------------------------------

    その時、鶫が楽達を制止させる


    「!?」

    ni184-3.jpeg


    通路の先では本田が
    待ち構えていた

    ニセコイ 1841.jpg



    「!!本田さん…!!」

    ニセコイ 1842.jpg


    本田
    「お待ちしておりました

     篠原様が手引きを
     なさっている以上

     侵入するならここしか無いと
     思っておりました

     ここを通すわけには参りません
     どうぞお引き取り下さい」


    「…オレ達は橘を助けに来たんです
     それでも通させて貰えませんか」

    本田
    「…お引き取りを…抵抗するなら
     捕縛せよとのお達しです」


    「…本田さんはおかしいと
     思わないんですか!?

     約束だからって…
     見ず知らずの相手と結婚とか…
     一生言いなりとか…

     どう考えてもおかしいでしょ…!!

     本田さんは橘の
     味方じゃないんですか!?

     だっていつも橘の事あんなに…」

    本田
    「味方などではありませんよ
     私は生まれながらに橘家に仕える身

     よって現当主、橘千花様の
     命にのみ従います

     万里花お嬢様には仕事で
     護衛と監視を務めさせて
     頂いたに過ぎません」


    「…へ?う…生まれながらに…って?
     本田さんの仕事ってケーサツじゃ…」

    --------------------------------------

    本田
    「一応警察内に形だけ
     席を置いおりますが…

     本来の私の役職は別にあります

     本当の役職は橘家付き
     【隠衛(かくれこのえ)】 といいます

     私の家は代々橘家に付き従い
     忠誠を誓い続けてきた一族です

     身辺警護に始まり諜報活動、
     敵性勢力の監視、情報操作、
     破壊工作など…

     危険な裏の仕事を生業として来ました

     私情を挟まず影のように寄り添い、
     いかなる時も忠実に役目を真っ当する…

     私情を持ってお嬢様に接した事は
     一度もありません」


    「え…ちょ…ちょっと待って、
     もしかしてだけど本田さんって…
     ……忍者?」

    本田
    「…昔はそう呼ばれていたようです」

    楽達
    「ええええ~!!」

    ni184-5.jpeg


    千棘
    「うそ~!!
     忍者って本当にいたの!?」


    「驚きましたね」


    「ああ…でも言われてみると
     思い当たる節がチラホラ…」

    --------------------------------------

    もう一度、楽達に言う本田

    本田
    「…ここを通すわけには参りません

     出来れば私もケガなど
     させたくはありません

     お引き取り下さい」

    表情を強ばらせる楽
    その時、前に出る鶇


    「…なるほど…どおりで常識はずれな
     戦闘技術を持っているわけです

     むしろ納得が行きました
     
     お嬢、一条楽

     ここは私が引き受けます
     2人は先に進んで下さい」

    ニセコイ 1843.jpg


    千棘
    「鶫…!?」

    ニセコイ 1844.jpg


    本田
    「…鶫さんですか…
     面倒ですね」

    ニセコイ 1845.jpg



    煽り
    「玄人同士、ガチ感MAX…!!」

    ニセコイ 1846.jpg

    ニセコイ 185話 ネタバレに続く

    --------------------------------------

    5
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    【最新話・ネタバレ・文字バレ・画バレ】

    ニセコイ 183話 ネタバレ

    『デンゴン』

    --------------------------------------

    万里花が急に転校してしまった

    楽が御影に電話をし
    万里花の事を色々聞いた一同

    羽が手配してくれた飛行機で
    九州へ急いで行く事に

    --------------------------------------

    【空港】

    飛行機の前に集まっている楽達

    ニセコイ 183-1.jpg


    千棘
    「九州までってどのくらい?」


    「2時間弱でしょうか
     この分なら夕方には
     着けそうです」


    「皆、気をつけて行ってきてね
     万里花ちゃんの事よろしく!」


    「おう!」

    千棘
    「行ってきます、羽さん!」

    飛行機に入っていく楽達
    見送っている羽


    (まさか万里花ちゃんも

     私と似た境遇に
     あっただなんて…

     だから、あの時…)

    万里花に教室で言われた場面を
    思い返している羽

    ニセコイ 183-2.jpg



    (ありがとう、万里花ちゃん
     少しだけ待ってて

     万里花ちゃんは
     1人じゃないんだから…)

    --------------------------------------

    【飛行機内】

    御影に電話する楽

    御影
    「空港に着いたら
     車ば回しとくけん
     乗っちくれっちゃ

     万里花んちまで
     案内させるけん

     私も今から万里花んとこ
     行ってみるばい

     あとは現地で
     落ち合おうっちゃ」


    「おう!色々とサンキューな!
     また後で!」

    通話を終えた御影

    御影
    (ホント…良か友達の出来たっちゃね
     万里花…でもゴメン皆…

     私…まだ1番大事なこと
     言うとらんとよ…ゴメン

     でも今は…今はまだ…)

    楽達を乗せた飛行機が
    九州へと飛び立ってゆく

    ニセコイ 183-3.jpg


    --------------------------------------

    【万里花サイド】

    本田
    「…少々お待ちを、じき
     母君様がお見えになります」

    万里花
    「…そう…」

    急にその場にしゃがむ万里花

    本田
    「…何をなさっているんです?」

    クラウチングスタートの
    構えをとっている万里花

    ニセコイ 183-4.jpg


    万里花
    「決まっているでしょう
     逃げるんです」

    万里花が母親の【千花】に
    会うのが嫌でダッシュで逃げる

    万里花
    「うおおおおおおおお!!」

    ニセコイ 183-5.jpg


    万里花が窓をぶち破る

    ニセコイ 183-6.jpg


    だが次の瞬間、本田の見事な
    縄さばきで捕まってしまう

    ニセコイ 183-7.jpg


    万里花
    「…腕を上げましたね本田
     カッチリ縛られてるのに
     痛くありませんわ」

    本田
    「…いい加減慣れましたので」

    --------------------------------------

    そこに万里花の母である
    千花がやってくる
    (十二単天女様みたいな格好)

    ニセコイ 183-8.jpg



    「…おかえりなさい万里花
     思ったより元気そうね」

    怪訝な顔をする万里花


    「高校生活は楽しかった?
     電話に出ないから心配してたの」

    ニセコイ 183-15.jpg


    万里花
    「…おかげ様で…
     こんな形で帰る必要がなければ
     もっと楽しかったのですが」


    「それは良かったわ

     これで心おきなく
     婿を取ることが出来るわね

     明日の式だけど何か要望はある?
     可能な限り叶えてあげるわよ」

    万里花
    「…そうですか
     では式は洋装にして下さいな

     私憧れてたんですよ
     ウェディングドレスとか

     ついでに私を凡矢理に
     帰して下さいませんか?

     そして二度と私に
     関わらないで下さい」


    「それは無理
     だって約束したもの

     あなたは自分から
     仕掛けた勝負に挑み
     そして負けた

     大人は約束を
     守るものでしょう?」

    万里花が睨むように母を見る

    ニセコイ 183-9.jpg



    「式の件は手配しておくわ
     じゃ明日また会場でね」

    そう言って去っていく母

    --------------------------------------

    【楽サイド】

    その頃、楽達が車で
    万里花の家の前に到着する

    ニセコイ 183-10.jpg



    「…ここが橘んち?
     …でか、つーか完全に城じゃん

     武家の家系とは聞いてたけど
     行き過ぎだろ…

     コレホントに人
     住んでんのか?」

    るり
    「意外と中は近代化
     されてるのかもね
     監視カメラとかあるし」

    遠くに目を凝らす千棘


    「?どうした千棘」

    千棘
    「いや…なんか1枚だけ
     窓が割れてるから何かなって」

    その割れた窓は先程
    万里花が割った窓だった


    「窓?お前そんなのよく見えるな…
     とにかく中に入れてもらおうぜ
     急いで橘の母ちゃんと話さねーと」

    千棘
    「ちゃんと聞いてくれると
     いいけど…」

    --------------------------------------

    インターホンを押す楽

    受付
    「はい、どちら様でしょうか」


    「あっすみません、

     僕達橘万里花さんの
     友達なんですが…

     万里花さんの事でお母さんと
     お話ししたい事がありまして…」

    ニセコイ 183-16.jpg


    受付
    「…失礼ですが…
     アポイントメントはおありで?」


    「へ?」

    受付
    「アポイントの無い方を
     お取り次ぎする事は出来ません
     
     申し訳ありませんが
     後日改めて…」


    「後日じゃダメなんです!
     明日の結婚式についての
     大事な話で…」

    受付
    「規則ですので失礼します」

    切られるがすぐさまもう1回
    インターホンを鳴らす楽

    受付
    「はい、どちら様…」


    「じゃあ、万里花さんに
     伝えて下さい!!

     オレ達が来てるって…
     そしたらきっと…!!」

    ニセコイ 183-20.jpg


    受付
    「お伝えする事は出来ません¥
     では…」

    再び切られてしまう

    るり
    「…取りつく島もないわね」

    小咲
    「どうしよう…」


    「まさか伝言を頼む事すら
     出来ないとは…
     どうなっているのだ?」


    「せめて万里花ちゃんと
     連絡が取れれば助かるんだけど…
     弱ったねぇ、ケータイ通じないし」

    何か考えている様子の千棘
    考えを思いつき手を上げる

    千棘
    「はい、私に名案があります」

    ニセコイ 183-17.jpg


    --------------------------------------

    【御影サイド】

    その頃、アポを取っていた御影
    万里花の部屋へと向かっていた

    本田によると面会は
    20分間と限られている様子

    扉を開けて入る御影

    御影
    「万里花~久しぶりば~い
     元気しとっと~?」

    やさぐれている万里花の姿

    ニセコイ 183-11.jpg


    御影
    「どげんしたと!?
     大丈夫ねあんた!?な
     んか見た事なか顔しとーとよ!?」

    万里花
    「あら御影じゃありませんか
     そりゃこげん顔にもなるとよ

     しょせんウチは勝負ん負けた
     負け犬ばい

     こいでウチの人生は終了
     おしまいバイバイサヨウナラ

     もうどうでもいいぷ~」

    ニセコイ 183-12.jpg


    御影
    「…おお…荒れてんね…」

    万里花
    「…自分の運命を変える為の
     勝負に全力で挑んで負けたんです

     こんな時くらい…
     落ち込んじゃいけんと…?」

    御影
    「…こげん時くらい…
     思いっきり落ち込んだら良かよ

     …そいにしても、あんたが
     ここまで落ち込むとはね

     よっぽど向こうが
     楽しかったとね」

    万里花
    「当たり前ちゃ、あん楽様と
     一緒におられたんよ?」

    御影
    「楽様だけと?」

    万里花
    「…どういう意味ね?」

    御影
    「他にもいっぱいおったんやなか
     あん人らと一緒におるんも
     楽しかったんじゃなか?」

    万里花
    「…別にそがんことは…

     …そーね、楽しかったんばい
     ほんとに…

     人ん恋路ば邪魔ばっか
     しよっとクセに

     ホントは誰よりも
     純情な鶇さんとか、

     なんだかんだ面倒見の良か
     宮本さんとか

     どこまでもお人好しな
     小野寺さんとか

     ホントは怖がりなんに
     頑張っとう羽さんとか

     変態気取りばってん1番
     周りばよう見とう
     舞子さんとか…

     あとは…フフ…」

    千棘とやりあっている光景を
    思い浮かべる万里花

    ニセコイ 183-13.jpg


    ニセコイ 183-14.jpg


    御影
    「…もう1度会いたかと?」

    万里花
    「…叶うち言うならね…
     でも無理ばい

     ウチん転校の手続きは
     本田のやったばい

     こん家に繋がる情報は
     全部消されとる

     楽様達からの追跡は
     不可能っちゃ

     本田がそげん隙
     作るハズもなかやし

     もし来られたとしても
     とても会って話すなんて…」

    --------------------------------------

    その時、外から千棘の
    大きな声が聞こえてくる

    千棘
    「万里花ァ――いる―――!!?」

    万里花の驚いている表情

    ニセコイ 183-19.jpg


    御影はしたり顔

    だがその声は千棘の声は
    本田、そして母も聞いていた

    煽り
    「響かせ、届かす…!!」

    ニセコイ 184話 ネタバレに続く

    --------------------------------------

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    【最新話・ネタバレ・文字バレ・画バレ】

    ニセコイ 183話 ネタバレ

    『デンゴン』

    --------------------------------------

    万里花が急遽転校し、御影に電話した楽
    万里花の事を色々聞いた一同

    羽が手配してくれた飛行機で
    九州へ急いで行く事に




    【後、画像追加更新】




    千棘
    「九州までってどのくらい?」


    「2時間弱でしょうか
     この分なら夕方には着けそうです」


    「皆気をつけて行ってきてね
     万里花ちゃんの事よろしく!」


    「おう!」

    千棘
    「行ってきます羽さん!」

    見送っている羽


    (まさか万里花ちゃんも
     私と似た境遇にあっただなんて…

     だからその時…

     ありがとう万里花ちゃん、
     少しだけ待ってて

     万里花ちゃんは
     1人じゃないんだから…)

    --------------------------------------

    御影と電話する楽

    御影
    「空港に着いたら車ば回しとくけん
     乗っちくれっちゃ

     万里花んちまで案内させるけん

     私も今から万里花んとこ行ってみるばい
     あとは現地で落ち合おうっちゃ」


    「おう!色々とサンキューな!
     また後で!」

    通話を終えた御影

    御影
    (ホント…良か友達の出来たっちゃね
     万里花…でもゴメン皆…

     私…まだ1番大事なこと
     言うとらんとよ…ゴメン

     でも今は…今はまだ…)

    楽達を乗せた飛行機が飛び立ってゆく

    --------------------------------------

    その頃、実家にいる万里花


    本田
    「…少々お待ちを、
     じき母君様がお見えになります」

    その場に、しゃがむ万里花

    万里花
    「…そう…」

    本田
    「…何をなさっているんです?」

    万里花がクラウチングスタートの
    構えをとっていた

    ni183-1.jpeg


    万里花
    「決まっているでしょう、
     逃げるんです」

    万里花が母親の【千花】に
    会うのが嫌でダッシュで逃げる

    ニセコイ 183-1.jpg


    万里花が窓をぶち破る

    ニセコイ 183-2.jpg


    だが本田の見事な縄さばきで
    捕まってしまう



    ニセコイ 183-4.jpg


    万里花
    「…腕を上げましたね本田
     カッチリ縛られてるのに
     痛くありませんわ」

    本田
    「…いい加減慣れましたので」

    --------------------------------------

    そこに万里花の母である
    千花がやってくる
    (十二単天女様みたいな格好)

    ニセコイ 183-5.jpg



    「…おかえりなさい万里花
     思ったより元気そうね」

    万里花は怪訝な表情をする


    「高校生活は楽しかった?
     電話に出ないから心配してたの」

    万里花
    「…おかげ様で…
     こんな形で帰る必要がなければ
     もっと楽しかったのですが」


    「それは良かったわ

     これで心おきなく
     婿を取ることが出来るわね

     明日の式だけど何か要望はある?
     可能な限り叶えてあげるわよ」

    万里花
    「…そうですか
     では式は洋装にして下さいな

     私憧れてたんですよ
     ウェディングドレスとか

     ついでに私を凡矢理に
     帰して下さいませんか?

     そして二度と私に
     関わらないで下さい」


    「それは無理、だって約束したもの

     あなたは自分から
     仕掛けた勝負に挑み
     そして負けた

     大人は約束を守るものでしょう?」

    万里花が睨むように母を見る


    「式の件は手配しておくわ
     じゃ明日また会場でね」

    そう言って去っていく母

    --------------------------------------

    その頃、楽達が車で
    万里花の家の前に到着する


    「…ここが橘んち?
     …でか、つーか完全に城じゃん

    ni183-3.jpeg


     武家の家系とは聞いてたけど
     行き過ぎだろ

     コレホントに人住んでんのか?」

    るり
    「意外と中は近代化されてるのかもね
     監視カメラとかあるし」

    遠くに目を凝らす千棘


    「?どうした千棘」

    千棘
    「いや…なんか1枚だけ
     窓が割れてるから何かなって」


    「窓?お前そんなのよく見えるな…
     とにかく中に入れてもらおうぜ
     急いで橘の母ちゃんと話さねーと」

    千棘
    「ちゃんと聞いてくれると
     いいけど…」

    --------------------------------------

    インターホンを押す楽

    受付
    「はい、どちら様でしょうか」


    「あっすみません、

     僕達橘万里花さんの
     友達なんですが…

     万里花さんの事でお母さんと
     お話ししたい事がありまして…」

    受付
    「…失礼ですが…
     アポイントメントはおありで?」


    「へ?」

    受付
    「アポイントの無い方を
     お取り次ぎする事は出来ません
     
     申し訳ありませんが
     後日改めて…」


    「後日じゃダメなんです!
     明日の結婚式についての大事な話で…」

    受付
    「規則ですので失礼します」

    切られるがすぐさまもう1回
    インターホンを鳴らす楽

    受付
    「はい、どちら様…」


    「じゃあ、万里花さんに
     伝えて下さい!!

     オレ達が来てるって…
     そしたらきっと…」

    受付
    「お伝えする事は出来ません、では」

    再び切られてしまう

    るり
    「…取りつく島もないわね」

    小咲
    「どうしよう…」


    「まさか伝言を頼む事すら
     出来ないとは…
     どうなっているのだ?」


    「せめて万里花ちゃんと
     連絡が取れれば助かるんだけど…
     弱ったねぇ、ケータイ通じないし」

    何か考えている様子の千棘
    思いつき手を上げる

    千棘
    「はい、私に名案があります」

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    その頃、アポを取っていた御影は
    万里花の部屋へと行っていた
    (面会は20分間と限られている)

    扉を開けて入る御影

    御影
    「万里花~久しぶりば~い
     元気しとっと~?」

    やさぐれている万里花の姿

    ニセコイ 1835.jpg


    御影
    「どげんしたと!?
     大丈夫ねあんた!?な
     んか見た事なか顔しとーとよ!?」

    万里花
    「あら御影じゃありませんか
     そりゃこげん顔にもなるとよ

     しょせんウチは勝負ん負けた
     負け犬ばい

     こいでウチの人生は終了
     おしまいバイバイサヨウナラ

     もうどうでもいいぷ~」

    御影
    「…おお…荒れてんね…」

    万里花
    「…自分の運命を変える為の
     勝負に全力で挑んで負けたんです

     こんな時くらい…
     落ち込んじゃいけんと…?」

    御影
    「…こげん時くらい…
     思いっきり落ち込んだら良かよ

     …そいにしても、あんたが
     ここまで落ち込むとはね

     よっぽど向こうが楽しかったとね」

    万里花
    「当たり前ちゃ、あん楽様と
     一緒におられたんよ?」

    eec79e4543a98226d5d1ac4d8c82b9014a90eb4f.jpg


    御影
    「楽様だけと?」

    万里花
    「…どういう意味ね?」

    御影
    「他にもいっぱいおったんやなか
     あん人らと一緒におるんも
     楽しかったんじゃなか?」

    万里花
    「…別にそがんことは…

     …そーね、楽しかったんばい
     ほんとに…

     人ん恋路ば邪魔ばっかしよっとクセに
     ホントは誰よりも純情な鶇さんとか、

     なんだかんだ面倒見の良か
     宮本さんとか

     どこまでもお人好しな
     小野寺さんとか

     ホントは怖がりなんに
     頑張っとう羽さんとか

     変態気取りばってん1番
     周りばよう見とう舞子さんとか…

     あとは…フフ…」

    千棘とやりあっている光景を
    思い浮かべる万里花

    ニセコイ 1836.jpg


    ニセコイ 1837.jpg


    御影
    「…もう1度会いたかと?」

    万里花
    「…叶うち言うならね…
     でも無理ばい

     ウチん転校の手続きは
     本田のやったばい

     こん家に繋がる情報は
     全部消されとる

     楽様達からの追跡は
     不可能っちゃ

     本田がそげん隙
     作るハズもなかやし

     もし来られたとしても
     とても会って話すなんて…」

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    その時、外から千棘声が聞こえてくる

    千棘
    「万里花ァ――いる―――!!?」

    ニセコイ 183-6.jpg


    万里花は信じられないといった表情
    御影はしたり顔

    その声は本田も聞いていた


    【後、画像追加更新】


    煽り
    「響かせ、届かす…!!」

    ニセコイ 184話 ネタバレに続く

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