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ニセコイ 178話 ネタバレ
『オトナニ』
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楽に本心を伝えた羽
楽
「…は…?
い…いやいや…
男性として好きって…
羽姉はまたそういう人が聞いたら
誤解しそうな事を…
そういう冗談ばっか
言ってっとだなぁ…」
羽
「…冗談なんかじゃないよ
私はずっとずっと好きだったの
子供の頃からずっと…
ずっと楽ちゃんに恋をしてた…
…急にこんな事言ってゴメンね
でも…自分の1番大切な気持ちに
嘘をついちゃいけないって
教えて貰ったから…」
羽が楽を真っ直ぐに見つめる
楽は驚き、顔を赤らめる
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羽
「さっきの結婚の話…
実はあんまりもしもじゃないんだ
今、私また夜ちゃんから
早く結婚するよう急かされてて…
でも…おかげで気付いたの
私は楽ちゃんと一緒にいたい
姉弟としてじゃなく
1人の男と女として…
一生だって、ずっとそばに
いたいって思ってる…
あ、だからってすぐ私と
結婚してほしい
ってわけじゃないんだよ?
楽ちゃんさえ前向きな気持ちで
いてくれるなら…
夜ちゃんの事はなんとか
説得してみようと思ってて…
…ちなみに千棘ちゃんとの
ニセの恋人関係の事はもう知ってる
それも踏まえた上で教えてほしいの…
私のこと…私と同じように想える
可能性ってどのくらいあるかな…」
楽
「…え…や…それは…っ」
じっっと楽を見つめる羽
言葉が出ないほど驚いている楽
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楽
(えええええ~!?
ちょちょちょっと
待ってくれぇえぇえ~!!
なっ…なな…
何がどうなってんのか
分かんねー!!
ゆ…羽姉がオレの事を好き!?
異性として…!?
しかも結婚って…
ついでに千棘の事も知ってて…
えええ~!?ちょー!!
一度に受け止められる情報
超えてるって~!!
だって羽姉は姉ちゃんで…
でも、血は繋がってねぇから
結婚は出来て?
だ~!!
頭で考えても混乱するだけだ~!!
どっ…どどどうしたらいい?
どうすりゃいいんだオレは…!?
要するにこりゃあ…
こっ…ここ告白されてんだよな…!?
あの羽姉に…!!
じゃ…じゃあ返事をしなきゃあ…
でも何て言えば!?
可能性はどのくらいって…
でもオレ羽姉をそういう風に
考えた事一度もねぇし…
羽姉の事は好きだけど
そりゃあくまで姉弟としてで…
オレの事を好きだって
言ってくれんのは嬉しいけど…
オレには…好きな人が…
…そうだ…
オレには好きな奴がいる
だから羽姉の気持ちには…)
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楽が口を開く
楽
「ゆ…羽姉…オレは…オレには…!」
楽
(小野寺が…)
だが楽の頭に浮かんだ顔は千棘
楽
(…は…?ふんぎょえあぁあぁぁ~!?)
頭を抱える楽
楽
(ななななんじゃ今のはぁ~!?
なななんで今あいつの顔が…
ど…どうして…!!)」
羽はハテナ顔で楽を見ている
そこに竜がやってくる
竜
「…あれ?どうしたんスか
そんな所で立ち話して…
羽ちゃんおかえんなせぇ
もうすぐ食事の準備が出来ますぜ」
羽
「ありがとう竜ちゃん」
楽とすれ違い様に言う羽
羽
「…困らせちゃってゴメンね
返事はすぐじゃなくていいから
ゆっくり考えたら教えてね
待ってるから」
楽
(…オレはどうしたらいいんだ?
…羽姉の気持ちにもビックリしたけど
なんでさっき千棘の事が
頭をよぎったんだ…?
どうして…)
以前、集に言われた言葉を思い出す楽
集
【ようするに好きなんじゃないかと…】
首を横に振る楽、そして考える
楽
(…考えなくちゃならない
羽姉に…何て答えるのか…
自分の中で羽姉はどんな存在なのか
そして…千棘の事…
そして小野寺の事…
真剣に考える
それが…それがオレの…)
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食事をしている時も
考えている楽の描写
翌日の学校でも
考え続けている楽の描写
笑って授業をしている羽を見る楽
千棘、小咲、万里花の描写
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【夜】
楽が風呂あがりの羽に話しかける
楽
「…羽姉…返事…しにきたよ」
羽
「…うん…」
楽
「…オレ…やっぱり羽姉のこと
姉ちゃんとしか見れねぇよ…
姉ちゃんがオレの事…
好きだって言ってくれた事は
スゲー驚いたけど…嬉しい
でも…オレには…!」
次の言葉を言おうとする楽
だが言葉が出ない楽
そんな楽を見て受け止める羽
羽
「そっか…答えてくれてありがとう
楽ちん…
もし良かったらこれからも
姉弟としてかまってくれたら嬉しいな」
楽
「…ああ、もちろん」
羽
「うん、おやすみ楽ちゃん」
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【楽自室】
布団に入っている楽
楽
(…あれで…良かったんだろうか…
…なるべく傷つけずに済んだだろうか
もっと良いやり方があったんじゃねぇか
今…羽姉はどんな気持ちでいるんだろう…
例えるならオレと小野寺が
一緒に暮らしてたとして…
オレが告白してフラれたら…
…とても次の日から
顔合わせらんねぇよな…
いたたまれなくて
逃げ出したくなるっつーか…
…まさか…羽姉の奴…)
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その時、楽の扉が開く音がする
ビクッとする楽
部屋に入ってきた羽
布団の中には入らず楽の横に寝転がる
羽
「…私ね、ずっと考えてた事があるの
私の気持ちは本物なんだろうかって…
私ずっとずっと楽ちゃんが好きだった
でもそれは他に家族のいない
私が唯一の繋がりを求めて頼って…
すがりついているだけの
感情なんじゃないかって…
親の背中に必しに手を伸ばそうとする
子供の気持ち…
ニセモノの恋なんじゃないかって…
…でも今回の事でようやく分かった
どちらも本物…
楽ちゃんを好きな気持ちも、
楽ちゃんを家族として慕う気持ちも、
どちらもニセモノなんかじゃない
本物の強い気持ちだった
その片方はもう報われる事は無いけれど
おかげでようやく大人になれる気がするよ
楽ちゃんの事…卒業出来る気がする…
だから楽ちゃん…最後に1つだけ」
楽
「…?羽ね…」
羽が楽にシーツを被せる
そして口づけをする羽
顔を上げる羽
驚いている楽
羽
「…じゃーね、楽ちゃん…」
煽り
「羽のケジメ」
ニセコイ 179話 ネタバレに続く
【新情報入り次第、追加・更新】
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